白井操クッキングスタジオ

料理研究家・白井操の神戸発レシピやエッセイがたっぷり!料理講習会のイベントや主な著書なども掲載中。男の料理や食育、シルバーカレッジ情報も発信中。

西宮阪急「食のミニセミナー」

「㈱阪急阪神百貨店 常務執行役員・北部公彦さんをお迎えして」

2009/11/27 

120nishi-garden阪急阪神百貨店の北部常務さんは、デパートの食品を知り尽くしたプロです。今日は仕掛ける側の立場からいろんなお話を伺いました。
まずはみなさんも大好きなスイーツのお話から・・・。「商品に求められるのは情報性とファッション性。例えば梅田阪急の「HAMON」ではいくら売れても、入荷数を増やしていません。いつでも、どこでも買えるものはブランドとして成立しないからです。百貨店の商品はもともと非日常と1ランク上の日常を感じていただけるものを揃えています。スィーツも同様です。」デパートのスウィーツを食べたあとの特別の満足感を思い出して、会場も納得です。
「西宮阪急は野菜も、京都錦の「京野菜かね松」や近郊野菜の「阪神安心やさいの会」などもあって、選択肢が豊富。魚売り場も楽しいですよね。メッセージがありそうですが西宮阪急らしさって何ですか?」白井の問いに、「ここが大切にしているのは情報発信。コトコトステージでは”学び”を、ナチュラルセラーでは”暮らしを提案”しています。白井さんのレシピ集などはまさにそう、暮らしの提案型の作りになっていますよね。それからウチは魚も肉も野菜も売り場をずっと直営でやってます。人が育ってこそ、いい売り場ができると考えていますから。」なるほど、西宮阪急のトークセミナーの内容の濃さと、売り場を歩くワクワク感に納得です。本日の試食は「青いギフトカタログ」の中から4品を選んで。京都「はま一」のしんじょう白雪、滋賀「魚助」の鯖寿司、和歌山「佐々木農園」の梅干、そして毎回人気の神戸ビーフの佃煮を。さらに黒豆おにぎりと白ごはん付きの豪華さです。白井のおすすめコーナーは商品を贈る前にご自分で一つ買われてお味見をされてからという方も多いそう。「青いカタログは百貨店のバイヤーの力量の見せどころ。”暮らしの提案”とともに”贈る人のセンス”が問われます。カタログはその時代を映すものでなければ。」ギフトカタログや西宮阪急の楽しさの秘密を語る言葉のひとつひとつからデパートの心意気を確かに感じたひとときでした。

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