白井操クッキングスタジオ

料理研究家・白井操の神戸発レシピやエッセイがたっぷり!料理講習会のイベントや主な著書なども掲載中。男の料理や食育、シルバーカレッジ情報も発信中。

操発スタジオ*トピックス

実りの秋 ひょうごの味わいミニサミット

2009/11/12 

113minori?今回は私の応援しているNPO法人フィールドキッチンのイベント「実りの秋 ひょうごの味わいミニサミット」のご報告を・・・。
これは兵庫の地産地消について、生産・流通・消費・報道のいろいろな立場の人が集まり、それぞれの現状を語り合い、兵庫県の特産物を味わい、地元の特産物をみんなで守り育てて行こうという思いから始まった企画です。楽しい会にとアイデアを練るうちに、どんどん参加者が増え、140名程の大きな会になりました。

第一部のミニサミットは世界の発酵食品に詳しいNHKプロデューサー、在来種を守り広げる第一人者、明石・タコ検定の問題を作るお魚の達人、おいしいアイスクリームが人気の酪農家、西宮阪急の食品部長、阪急キッチンエールの社長といった多彩な顔ぶれが揃いました。限られた時間でお話いただくために、制限時間を越えると容赦なく、「チン」とベルが鳴らされる状況に負けず、興味深い話題が飛び交います。分野や方法は違っても地元の特産物への思いや地産地消を大切に考えるそれぞれの姿勢が伝わる実り多い時間でした。

第二部は兵庫の特産物を集めた試食会。用意した炊飯器は13台。普通には流通していない兵庫の誇る酒米「山田錦」も試食用の白ご飯の一つとして用意しました。試食はご飯物とおかず・デザートを含めて30メニュー。広い兵庫県の海から山から集まった特産品にはそれぞれに地元の歴史や作り手の思いが詰まっています。そんな自慢の味を生産者や加工者が参加者に直接PRしながら、わいわい試食を楽しむにぎやかな時間です。

地元の特産物は「便利」「見た目」を求める今の消費者のニーズを満たさないものも少なくありません。安心で豊かな食卓を楽しむためには、作り手・売り手・買い手が少しずつ努力することが求められる時代がやってきたのかもしれません。今回のミニサミットは、地元の特産物を守り、次の世代に伝えるために、立場を超えてつながり、その良さを伝える小さな一歩になったような気がします。こんな動きがあちこちで広がっていけばいいなと願っています。会場を提供してくださったフジッコさん、兵庫の農産物を支える農業改良普及員の皆さん、私たちの足りないところを常に補ってくださった兵庫県農業改良課の課長さんと係長さん、本当にありがとうございました。
このイベントの様子は11月28日(土)と29日(日)の両日、六甲アイランドの神戸ファッションマート1Fで行われる「ごはんのまつり」(主催:ごはんを食べよう国民運動推進協議会)のブースにおいて、映像で紹介されることになっています。こちらもどうぞご参加ください。

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