フリーアナウンサー 佐藤誠さんをお招きして
2010/10/23
声を聞けば関西の方ならすぐ「あっ!」と分かる、元NHKアナウンサーの佐藤誠さんをゲストにお招きしました。佐藤さんと白井は今NHK第1ラジオの「関西土曜ほっとたいむ」の料理コーナーでご一緒させていただいています。佐藤さんはNHK大阪放送局で関西弁のアナウンスを貫いた唯一の方。「関西の放送局で関西人が話すのになんで標準語ばっかしなんやろ・・・。」と素朴な疑問を抱いていた佐藤さん。ある日の放送を関西弁で通したところ、お客様の反応は上々。そこで上司も「ええやないか」となったのですが、東京へ異動のお話があったときには「関西弁はもってのほか」と断られ、以来ずっと大阪に。「佐藤の塩漬けとずっと言われていました。」とご苦労をサラリと笑いに変えて。「芸人さんはそのサービス精神からどうしてもえげつない関西弁が多くなってしまうんです。ぼくが関西弁を使い続けるのは、関西弁は吉本の言葉だけじゃないということも伝えたいからなんです。」東京に文化が一極集中する昨今、それでは文化が衰退する・・・と、二極化があってはじめて刺激し合ってお互いの文化が深まるものだと関西文化の停滞も心配されています。 「今日もおしゃれに決めてらっしゃいますね。スーツとパジャマの間の服を楽しまれない男性も多いですよ。」と白井。話題は佐藤さんのファッションに・・。洋服は梅田のHEP FIVEにあるジーンズショップで店員のツヨシ君にコーディネートしてもらったものを買われるそうです。「ツヨシ君はすごいんです。このカーゴパンツは「ヤバいっすネ」と、この帽子も「新しいっすヨ」と、相手を気持ちよくさせながら勧めてくれるんです。ぼくがいつ行っても、お店の商品の中から似合うものを前から考えてくれていて、さっとコーディネートしてくれるんです。そこがすごい。だからツヨシ君の心意気と一緒に買わせてもらってるんです。」と佐藤さん。女子大の先生としても、若い女の子たちの夢をかなえるべく背中を押し、ご家庭では、よきおじいちゃま、旦那様として楽しんで家事をこなされます。今まで蓄積されてきたものを、惜しみなく周囲に還元される姿がカッコよく、またその温かな関西弁の言葉の響きに癒される、素敵な佐藤さん。年を重ねることの喜びがふんわり伝わってきました。
今日の試食は阪急レシピ集より、三田米の新米に、ひき肉と大豆をマーマレード、ナンプラー、みそなどでピリ辛味をつけた肉味噌や炒り卵、きのこあれこれの小さいおかずをトッピングしたご飯を召し上がっていただきました。