白井操クッキングスタジオ

料理研究家・白井操の神戸発レシピやエッセイがたっぷり!料理講習会のイベントや主な著書なども掲載中。男の料理や食育、シルバーカレッジ情報も発信中。

西宮阪急「食のミニセミナー」

洋菓子研究家 上田悦子先生をお招きして

2010/10/8 

173nishi-garden今回は洋菓子研究家の上田悦子先生をゲストにお迎えしました。白井とはご自宅がすぐ近くで、ずっとご近所さん同志として仲良しだったそうです。
実演でフランスのナンシー地方が発祥のマドレーヌの作り方を伝授くださいました。卵・バター・グラニュー糖・薄力粉は全て100g。「同量と覚えればいいので、お友達の家で作って焼き立てを食べていただくのも楽しいですよ。グラニュー糖が無ければ三温糖でも大丈夫です。」とアドバイス。「焼き上がったらビニール袋に入れて冷まします。こうすることでしっとりした風合いを残すことができるんですよ。」とおいしく仕上げるコツをたくさん教えていただきました。 お客様もおいしいマドレーヌに舌鼓。神戸でフィニッシングスクールを主催される実妹の佐藤よし子さんが英国式テーブルセッティングの本を出されるときに、撮影に使うお菓子を上田先生が作られ、それがスタッフの中で評判になり、デビューのきっかけに・・・。その後、JJや婦人画報のお菓子のページを担当されたり、ケーキショップ「ティータイム」をオープンされたりと、現在も多忙な毎日を送られています。「操さんと一緒だと何だか緊張感がなくて・・・」と笑いながら、「子供が大好きで、小さい時は子育てが楽しくて、よく子供と一緒にお菓子を作ったりしていました。」と語る先生。今はその息子さんがフランスのお菓子の修行から帰国され、ケーキ店を継いでおられるそうです。「いつの日か引退したら?」と白井の問いには「今度は孫においしいお菓子を作ってあげたいですね。おばあちゃんのお菓子として、ずっと覚えていてくれるような。」
そんな上田先生は子供たちに安全なお菓子をと、出来る限り国産のくだものを使うなど、お店のケーキの素材にも気を遣われています。ショートケーキのイチゴは時期によっては1パック1200円もするそうです。「最近はイチゴの旬が12月になってしまったといわれていますね」と白井。「お菓子やご飯から、果物や食べ物に旬があることを、子供たち伝えられたらいいねと二人でよく話しますね」と言われる上田先生。11月には「きょうの料理」にご出演されるそうです。「テレビではもう少しすましていますよ。」と笑顔で。今回も和気あいあいのセミナーでした。

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