白井操クッキングスタジオ

料理研究家・白井操の神戸発レシピやエッセイがたっぷり!料理講習会のイベントや主な著書なども掲載中。男の料理や食育、シルバーカレッジ情報も発信中。

西宮阪急「食のミニセミナー」

元NHKチーフ・アナウンサー「大相撲中継」編集長 緒方喜治さんをお招きして

2011/5/27 

210nishi-garden本日のゲストは元NHKチーフ・アナウンサーでNHKの雑誌「大相撲中継」編集長の緒方喜治さん。30年間スポーツアナウンサーとして活躍され、千代の富士・若貴が活躍した相撲の黄金期から朝青龍・白鵬と現在に至るまで、大相撲中継に26年間携わられ、高校球史に残る名勝負、松坂擁する横浜高校とPL学園の延長17回の激闘を実況されたりと、常に第一線で活躍された方。きっと緒方さんのお声を今までに1度はどなたも耳にされているはず・・・。 かつて緒方さんのラジオ番組で白井が料理コーナーを担当したのがご縁の始まり。ラジオのスタジオで実際に料理し、音で伝えるというスタイルはここで確立され、4年間続きました。「初めての試みで失敗もたくさんありましたね。すり鉢でゴマをすったり、火を持ちこめないスタジオで、料理を音だけでいかに想像していただくか・・・」と白井。「水菜を切るザクザク音や肉を焼くジューッという音。いかにおいしい音を聞いていただくかと白井さんはいつも考えていましたね。」と緒方さんも振り返られます。 お相撲さんの食事と言えばちゃんこ鍋。「ちゃんこはお相撲さんの食事の総称なんです。鍋料理のことをちゃんこ鍋。カレーの日もありますよ。部屋ごとに味があって、話をしながら食べるのがいいですね。」相撲は番付社会。ちゃんこを食べるのも親方、関取衆、幕下・・・と順番です。人数の多い部屋では序二段ぐらいになると具が少なくなっていることも多いそう。部屋に食事に招待された時には、お腹をすかせた幕下の若い人達にも早く順番が回るよう、食べたらすぐに席を立つというのがマナーなのだそうです。
「横綱の白鵬さんはどんな方ですか?」と白井。「彼は本当に真面目な好青年です。震災の募金活動などにも積極的で、一流の風格を感じますね。」と緒方さん。今は相撲界の不祥事が続き、場所の中止が相次ぐ中、雑誌も休刊中。「名古屋場所再開に向けて希望も見えて来ています。編集部へのお便りの中には、やんちゃで手のつけられなかった息子さんを相撲部屋に弟子入りさせたところ、心と体が鍛えられ、別人のように成長したというお話も頂きます。報道されているような風潮に染まらず、日々鍛錬に励む力士もたくさんいることを忘れないで欲しい。」と締めくくられました。相撲を楽しむコツとして、これから活躍しそうなお気に入りの力士を見つけて、成長を楽しみながら応援すること・・・とも。大相撲の四方山話を柔らかな語り口で教えて下さいました。
西宮阪急食品売り場のおすすめは、相撲にちなんだ「夏のしゃぶしゃぶ」今はアコウやイシダイがおいしいそう。趣向を楽しむちょっと贅沢な鍋です。試食は阪急の青いギフトカタログより「伊豆・下田 西林商店のところてん」を。沖縄黒糖の黒蜜と京都・林孝太郎造酢の三杯酢の二つの味を食べ比べ。つるんとしたなめらかなのど越しを楽しんで頂きました。

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