白井操クッキングスタジオ

料理研究家・白井操の神戸発レシピやエッセイがたっぷり!料理講習会のイベントや主な著書なども掲載中。男の料理や食育、シルバーカレッジ情報も発信中。

西宮阪急「食のミニセミナー」

株式会社ジオード 代表取締役 門上武司さんをお迎えして

2012/8/11 

264nishi-garden『あまから手帖』といえば関西で長年愛されてきたグルメの雑誌。『あまから手帖』編集顧問であり『魔法のレストラン』のブレーンとしても活躍される門上武司さんが今日のゲストです。「このような仕事をしていると、おいしいものを食べるのが目的と思われがちですが、カレー特集や寿司特集などテーマが決まると20軒掲載するために、スタッフは約50軒試食をします。食べたいものを食べているだけではプロになれないという定めがあるんです。」と門上さん。「分かります。食べることが仕事だと健康管理も大変ですよね」と白井。門上さんは良く歩くこと、アルコールを摂りすぎないことの二つを心がけておられるそう。「おいしく食べるということは、楽しく食べること。会話や一緒にいるメンバーも大切。」という言葉に白井も大賛成。「おいしさを自分の言葉で表現したいと思うと、料理を作る人だけでなく、生産者や流通に関わる人のことも知りたくなります。編集の楽しみは交流すること、それを仕掛けることにあると思っています。」「立場をこえて、生産・流通・作る人・サービスする人・食べる人、みんなが対等で、お互いにちょっとだけ思いやりを持つことは大切ですよね」「いい食べ手が育つことでいい料理人が育ちますね」と意気投合。 団塊の世代が退職を迎え、現役から引退したと実感するのに5年はかかると門上さん。これからが旅やレストランが動く時期だとおっしゃいます。「シルバーカレッジでも年々男性が増え、料理ができそうなスタイルも決めた男性が多くなってきましたよ。」と白井。「男性はスタイルから入りますから(笑)。趣味が広がって、「食」への男性の意識が変わっていくのは楽しみですね。」。ご自身も月に1回は手料理をふるまわれるのだとか。
流行に敏感で新陳代謝の激しい東京のお店に比べ、料理人が「何を作りたいか」に重きを置く個性的な店が多い関西のお店。「ラーメン屋ひとつとってもバリエーションの多さに東京の方が驚かれます。」と門上さん。ご自身が主催される、第一線で活躍されるジャンルを超えた関西の料理人の方々が毎回一つテーマに沿って意見交流し高め合う「食学会」に力を入れていきたいとこれからを語られました。会場ではおすすめのお店やおいしいものの情報もたくさん教えていただき、みなさん忙しくメモを取られていました。
今日の試食はテレビ番組「シルシルミシル」で紹介された石垣島のパイナップル王が作った「石垣島産パインジュース100%」。西宮阪急のナチュラルセラーでも好評です。

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