白井さんの料理講習会
2013/5/10
アンケートで多くご要望をいただく白井の料理講習。今回は『カラダにやさしいレシピ集』春号のレシピを中心に白井が料理のコツやアイデアをご紹介しました。今年春号のレシピ集は「知っておきたいお料理の基礎」のサブタイトル通り、料理の作業中の写真を交え、コツを分かりやすく基礎を丁寧に・・・という構成。「この形にすると撮影の時間も手間もかかるんです。おいしく仕上げるポイントを伝えるため、どの手順を選ぶか考えながら、阪急百貨店の担当者、カメラマン、ライター、デザイナー、スタイリストの全員がいいものを作るという同じ思いを持って撮影に臨んでいます」。
Vol77『春の魚』から刺身のお話。保冷剤をお皿の下に敷くと暑い季節や長いパーティーでも安心。ツマは大根のけんだけでなく、もっと自由に、ゆでた人参や小松菜などを使ってもOK。また鯛のアラは熱湯に通して、ウロコが立ち上がったら流水で洗い流し、ウロコや血のかたまりを丁寧に取り除くと臭みのない鯛のアラ炊きに。「阪急では魚売り場で下処理をしてくれますがアラだけは別。その分自分で工夫する楽しみが。」と白井。アラに軽く塩を酒をふってハーブを添えてレンジで加熱し、身を外してディップに使ったり、骨を焼いてだしを取るなど、使い道はたくさん。「骨に気を付けながら、おいしく食材を使い切って・・・」と下ごしらえの大切さを。試食はレシピ集に掲載の久米島の天然太もずくを。林孝太郎造酢の三杯酢でしゃきしゃきの歯ごたえを楽しんでいただきました。
Vol78『乾物をおいしく』からはレンジで作る簡単お赤飯を試食に。少量を短時間で手軽に作れるお赤飯に会場から「美味しい」「早速ウチで作ってみたい」との嬉しい声が。試食の3品目、ゆで卵にハムやきゅうり、カラーピーマンを、彩りよくちらしたカクテルたまごはVol79『春野菜』から。「卵を茹でる時は、熱湯にそっと入れると殻がきれいにむけます。黄身の味付けにクリームチーズを加えるとコク深い味わいに。」ピーマンは上から下へ皮をむくように一片ずつ切り取ると種も付かず作業が早くできます。切り口をピーラーで削るようにしたものを色んな料理に添えるとお皿が華やかに。
レシピ集でお伝えしたかったポイントとコツのすべてをお伝えした講習会。無駄な作業をはぶき、手間がかかる作業を簡単に。そこにはおいしく仕上げるためのタイミングを逃さないように、「楽しく作って楽しく食べる」白井の思いが詰まっています。実演と試食というスタイルでしたが、みんなで食卓を囲みおしゃべりと料理を楽しんだような、素敵な時間が流れていました。(文:土田)