白井操クッキングスタジオ

料理研究家・白井操の神戸発レシピやエッセイがたっぷり!料理講習会のイベントや主な著書なども掲載中。男の料理や食育、シルバーカレッジ情報も発信中。

操の「へぇ~!」な雑学

第34話 独活の大木

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「独活」を読める人はいるかな? ドッカツで、独身活動の略だって??? そんなわけないだろう。これは、「うど」って読むんだぞ。だから、今日のタイトルは「うどのたいぼく」なんだ!
さて、独活の大木を見たことある人はいるかな? 大木といったって、何十メートルもある樹木じゃないってことくらいは知ってるかな? えっ、独活を知らないって???
ウドという植物の実態は、背の丈2~3メートルほどになる宿根草だ。春に芽を出してわずか4~5か月でこの大きさまで育つんだから、驚異的だろう? しかも、背丈が大きい割に茎が柔らかいので、材木としては使えないことから、役に立たない大きい物という意味で「独活の大木」って言われるようになったんだろうね。
でも、このウドって言う植物は、独特の香気を持っていて、春の芽出しの頃の新芽は、ほろ苦さと香りが相まって山菜としては極上のおいしさだぞ。最近は人工的に栽培された物がスーパーでも売れれているよね。栽培物は、新芽を日光から遮蔽してもやしのように育てるから、緑色をしていなくて、きれいなピンク色をしているぞ。
兵庫県の三田市は、このウドの産地で、霜にあって枯れたうどの根株をていねいに掘り出して、わらでつくった「うど小屋」に伏せ込んで、堆肥・わらの発酵熱であたためて、光を当てずに芽出しをおこなうというもの。2月になると出荷が始まるけど、生産量がそんなに多くないので、春のみずみずしくうす甘い香りを楽しみたい人は、JA兵庫六甲の直売所「パスカル三田」(079-563-7744)に連絡すべし! あ~ぁっ、私も早く食べた~い!!

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