白井操クッキングスタジオ

料理研究家・白井操の神戸発レシピやエッセイがたっぷり!料理講習会のイベントや主な著書なども掲載中。男の料理や食育、シルバーカレッジ情報も発信中。

西宮阪急「食のミニセミナー」

セミナーレポート 「笑顔の食卓」よもやま話 落語家 桂南光師匠

2014/10/1 

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今回のゲストは落語家桂南光師匠をゲストにお迎えしました。先日発売となった白井の『笑顔の食卓』のトークページでは、共に色んな方とご一緒してくださいました。「今回、本の対談に出ていただいたのは、私の周りの素敵な方を南光さんに紹介したかったから。逆に南光さんからもピーコさんを紹介していただいて。」「ピーコさんはね、普段とっても優しくて、緊張している若手をそっと食事に誘って温かい声をかけたり、人を救うようなコメントがちゃんとできる人なんです。食べることもお好きなので一緒に飲み食いしながら仲良くなりました。私は何を食べるかより、誰と食べるかをいつも大事に考えるんです」。

「偉い人は偉そうにしない」そうつくづく感じられたのは瓢亭の高橋先生だそう。「喧嘩をしたことがない、とおっしゃるんですよ。奥さんとも息子さんとも。けど400年の歴史の中で、ご自分の代でだしをかつお節からまぐろ節に変えられて。きっと反対もあったと思うんですけど、こっちのほうがおいしいとみんなを説得されたんだそうです。勇気のいることでっせ」。

DSCF4224試食は、本のレシピからツナ缶を使って、電子レンジとフードプロセッサーで簡単に作れるツナふりかけを。「おすそ分けに使っても」という白井に「マヨネーズの残りの使い方まで、本に載せてましたなぁ」と笑いながら師匠のツッコミが・・・。「ふふっ。マヨネーズの残りがちょっとだけになって使いにくくなったら、底の方からくるくるっと空気を抜きながら巻いて、鍋を傾けお味噌汁の残りのところに容器の口をちょっと沈めて、巻いたところを戻すと上手い具合に汁を吸い上げてくれるんです。フタをして振り混ぜた味噌汁マヨネーズにチンしたじゃがいもをつぶして合わせるとマッシュポテトができて、容器もきれいになって、トクした気分でしょ?」「ようお味噌汁とマヨネーズが合うと思いましたね。直感ですね。」ご自身も菊乃井の村田先生とともに「きょうの料理」にご出演されるほどの料理の腕前。白井のスタジオで一緒に食事をするときは「いつも何か作らされますねん」と嬉しそう(?)に話されます。

20年前、南光襲名の際、いろんな方にコメント頂こうという企画があり、高倉健さんにもお願いしてみたところ、一番早くにお返事をくださり、大感激。その後初めて食事をご一緒することになり、緊張していた南光師匠に「くずしてくずして、顔もくずして」と笑わせたり、「これはみなさんでお祝いの会です」と言ってくださったりと、胸がいっぱいになったとお宝エピソードも聞かせてくださいました。

『料理を一緒に食べると人と人との絆が深まる』白井が本に込めたメッセージが今日の楽しい会話の中にもちりばめられたセミナー。お客様も大いに笑って楽しんで思いをつないでいただけました。

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