白井操クッキングスタジオ

料理研究家・白井操の神戸発レシピやエッセイがたっぷり!料理講習会のイベントや主な著書なども掲載中。男の料理や食育、シルバーカレッジ情報も発信中。

操の「へぇ~!」な雑学

第49話 お正月の縁起物

一両、十両、百両、千両、万両、このうちどれか一つ貰えるとすれば・・・・・そりゃあ、貰えるんだったら多い方がいいよね! でも僕は百両がいいなぁ(笑)
実は、これ、どれも赤い実の成る縁起物の植物の名前なんだよ。センリョウやマンリョウはみんなもよく知っているよね。
江戸時代にはお正月の縁起物としてもてはやされたんだけど、縁起物としてだけではなく、観賞用の植物として数多くの園芸品種も作られて、園芸植物として一つの分野を形成していたんだぞ。今でも、その頃の古い品種が残っていて、伝統園芸植物として扱われているんだ。
さて、マンリョウヤセンリョウはみんなもよく知っていると思うけど、百両、十両、一両という別名を付けられている植物は分かるかい?
じゃあ、さっそく種明かしを・・・・・

万 両:マンリョウ(ヤブコウジ科)
お正月の縁起物①マンリョウ(万両)

千 両:センリョウ(センリョウ科)
お正月の縁起物②センリョウ(千両)

百 両:カラタチバナ(ヤブコウジ科)
お正月の縁起物③カラタチバナ(百両)

十 両:ヤブコウジ(ヤブコウジ科)
お正月の縁起物④ヤブコウジ(十両)

一 両:アリドオシ(アカネ科)               または、アカモノ(ツツジ科)
お正月の縁起物⑤アリドオシ(一両)

因みに、一両のアリドオシは、「千両、万両の有り通し」という、語呂合わせなんだけど、アリドオシの本来の意味は「蟻通し」で、蟻も通してしまうほどの鋭い棘があるからなのさ!

さあ、来年に向けてこれらを皆そろえてみると、いい年になりそうって言う気持ちになってくるぞ!!

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