第49話 お正月の縁起物
一両、十両、百両、千両、万両、このうちどれか一つ貰えるとすれば・・・・・そりゃあ、貰えるんだったら多い方がいいよね! でも僕は百両がいいなぁ(笑)
実は、これ、どれも赤い実の成る縁起物の植物の名前なんだよ。センリョウやマンリョウはみんなもよく知っているよね。
江戸時代にはお正月の縁起物としてもてはやされたんだけど、縁起物としてだけではなく、観賞用の植物として数多くの園芸品種も作られて、園芸植物として一つの分野を形成していたんだぞ。今でも、その頃の古い品種が残っていて、伝統園芸植物として扱われているんだ。
さて、マンリョウヤセンリョウはみんなもよく知っていると思うけど、百両、十両、一両という別名を付けられている植物は分かるかい?
じゃあ、さっそく種明かしを・・・・・
一 両:アリドオシ(アカネ科) または、アカモノ(ツツジ科)
因みに、一両のアリドオシは、「千両、万両の有り通し」という、語呂合わせなんだけど、アリドオシの本来の意味は「蟻通し」で、蟻も通してしまうほどの鋭い棘があるからなのさ!
さあ、来年に向けてこれらを皆そろえてみると、いい年になりそうって言う気持ちになってくるぞ!!