白井操クッキングスタジオ

料理研究家・白井操の神戸発レシピやエッセイがたっぷり!料理講習会のイベントや主な著書なども掲載中。男の料理や食育、シルバーカレッジ情報も発信中。

西宮阪急「食のミニセミナー」

2015.9.25 白井さんの料理講習会

2015/9/30 

今回はお客様からのご要望にお応えして、白井の料理講習会。切り方をいつもと少し変えるだけで、なじみの食材がよりたのしくおいしくなる・・・そんなお話を。
白井の手にはピーラー(皮むき器)と大根。「大根はピーラーで皮をむいた後、一方方向におなじぐらいの幅で長く皮をむいたものを重ねて揃えます。少し塩をして間に昆布を何枚が差し込んでチャック付の保存袋に入れ一晩、大きめの輪ゴムで止めておくと、昆布からも塩がでておいしくしんなりと。今日はその大根できゅうりとちくわを巻きましたが、カラスミやタラコを巻くとお正月やおもてなしにも重宝しますよ」。
15.9.25白井さん①
同じようにピーラーで薄くそいだ人参で作る人参サラダ。「人参は手を切らないように1/4ぐらいは残して。残ったものは煮物などに。削いだ人参は軽く塩をして15分ほど置くとしんなりするので、しっかり絞って水気を切ります。この人参の搾り汁も塩が強すぎなければ、ヨーグルトに入れたり、ドレッシングに足したりして使えます。後は、お酢とオリーブオイルと少しのマヨネーズで和えるだけ。塩・胡椒は加減して。仕上がりはぐっとかさが減るので、人参をたっぷり食べられます」彩りに軽く塩をふって水気を切ったきゅうりを添えて。「おいしいハムにはこのサラダを付け合わせのようにしても。ワインにも合いますよ」。お伝えしたいことがいっぱいでいつもより白井も早口で頑張ります。
「ピーマンは頭とお尻をさかさまに持って、包丁で削ぐように切り取ると皮だけがきれいにむけて種がそのまま残ります。切り口からピーラーで細く削ぐとサラダなどの彩りが簡単に。赤ピーマンは汁が飛ぶので注意してくださいね」。(詳しくは当HP「スタジオトピックス」をご覧ください。写真でご紹介しています。)
15.9.25白井さん②
「れんこんはフライパンでじわーっと焼いて食べるのが一番好きなんです。おすすめはこの乱切り。時間がないときはレンジにちょっとかけるか、湯がいてから焼くと時間短縮になります。軽く焦げ目が付いたら、塩と山椒をぱらっとかけて。この切り方は塊のベーコンにもぴったり。薄いところはカリッと、厚いところはベーコンの歯ごたえと風味そのままに味わえます。」
「トマトソースは別の料理をしながら空いたコンロで作れます。オリーブオイルを薄く引いたフライパンで薄切りトマトを煮溶かすだけ。トマトの旨みがぎゅっと濃いので、塩とこしょうのみの味付けです。めんつゆを少し足してもいい感じに。卵でとじてトマト丼にも。今回はさっと湯がいて炒めた豚肉のソースとして。阪急の後藤さんおすすめの白ゴマドレッシングも添えてどうぞ。湯がいた肉や焼いた魚のソースにも便利です」。
「固いかぼちゃも、潔く切り口からピーラーで削ぐと、いつもと違う使い方ができるんです。さっと炒めてチーズをかけたり、豚肉を炒めて付け合わせに。火が通りやすいのでお味噌汁の仕上げに」。見た目も歯ざわりもいままでにない仕上がりです。
『マンネリだった料理を変えてみようと思いました。楽しかった!』『野菜嫌いの子供にすぐ試してみたい』とアンケートには嬉しい声がたくさん。内容も試食も盛りだくさんで、駆け足のセミナーでしたが、笑顔がいっぱいの和やかなひとときとなりました。
(文:土田)

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