白井操クッキングスタジオ

料理研究家・白井操の神戸発レシピやエッセイがたっぷり!料理講習会のイベントや主な著書なども掲載中。男の料理や食育、シルバーカレッジ情報も発信中。

西宮阪急「食のミニセミナー」

2015.11.27 白井操の料理講習会(質問にお答えして)

2015/12/5 

今回のセミナーはこれまでアンケートなどでお寄せいただいた質問にお答えしながら料理の楽しさをお伝えする講習会。映像などを交えて盛りだくさんにお届けします。
15.11.27白井講習会②
「クリスマスやお正月のおもてなしや持ち寄りのパーティーにいいものは?とよく聞かれます。今日は『プルーンと鶏肉の赤ワイン煮』のご紹介と試食を」今回は年に一度だけ出る「おもてなしプルーン」を使って。アメリカで130年続くプルーン農家が丁寧に作った特別なもの。「おいしい種のまわりを旨みに生かしたいので、ウチでは梅ジャムも種のまま炊きます。盛り付けの時に必要に応じて種を取り除いてくださいね。コツは仕上げのほんの少しのしょうゆ。洋風の煮物が食べやすくなり冷めてもおいしいんです。」付け合わせはプチトマトやスープ煮の人参、ブロッコリーなど赤と緑のクリスマスカラーを。「クリスマス前の一週間はあえて赤と緑を控えると当日食卓がより華やいで見え感動もひとしお!何も無いときは、ひいらぎに南天の実をボンドでくっつけて。それだけでも気分はクリスマス」。魚の下に昆布を敷き、塩・こしょう・ハーブ・酒を振ってレンジにかけ、身をほぐしてクリームチーズ・ちょっと生クリームと混ぜ合わせるとディップに。「パーティーではメインの料理とは別にちょっとつまめるものを用意しておくと便利」と笑顔で。
15.11.27白井講習会①
お正月にうれしい、エビ・数の子・ユリ根・ハム・芽キャベツにきゅうりのじゃばら切りを添えて、ドレッシングは煮物の汁を茶こしでこしてお酢を入れて白みそを整えたサラダなど、たくさんのレシピをモニターを使ってご紹介。
「今食から学ぶ震災の記録を本にしています。普段から2~3日分ぐらい余分におかずを持っていると震災の時に自分を助けてくれます。昨日のおかずが今日のおかずに続くというのは豊かなこと。例えばお刺身の柵を買って半分をお刺身で食べて、残りは軽く塩をして昆布締めにしておくと2日ぐらい大丈夫。それを三杯酢につけるとお寿司やゆがいた春菊と合わせた小鉢にも。残った合わせ酢は寿司酢に入れても、焼いた鶏にかけても」魚は、軽く塩をして焼いておくと便利。骨を取り、ほぐしてパスタにいれたり、煮魚にしたりと、慌てずに魚を楽しめるアイディアを。
アンケートには魚料理の質問が多いそう「魚は炊きすぎないで。煮汁はかぶるぐらいの量で、鍋より一回り小さめの落し蓋をして、途中煮汁をかけながら炊きます。添えはわかめや豆腐、ゆがいたれんこんなどを」。「忙しいときほどだしを取っておいて食事がおろそかにならないようにしています。菜っ葉をゆがいて水気をしぼったものをだしに淡口醤油を加えたものに漬け込んで出かけると安心です。メインの焼いたり揚げたりするものはすぐにできますが、副菜の野菜が大事」料理のコツを次々お伝えしたり、質問に答えたり。お客様も笑ったりうなずいたりしながら真剣に耳を傾けて下さり、充実したセミナーとなりました。           (文:土田)

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