白井操クッキングスタジオ

料理研究家・白井操の神戸発レシピやエッセイがたっぷり!料理講習会のイベントや主な著書なども掲載中。男の料理や食育、シルバーカレッジ情報も発信中。

西宮阪急「食のミニセミナー」

セミナーレポート 2017.9.22 フジッコ株式会社 取締役 北島幹也さん  研究開発部長 戸田登志也さん

2017/9/29 

本日のゲストは、フジッコ株式会社 取締役 マーケティング本部長の北島幹也さんと研究開発部長の戸田登志也さん。ご参加の皆様にたくさんのお土産をご用意下さいました。

まずは戸田さんから大豆と昆布とヨーグルトのお話。「長寿の国日本でも平均余命と健康寿命には10年の開きがあります。この10年が食を通して縮めることができたらと色んな研究をしてきました。栄養バランスの指針を国家の重要事項として世界の国々が考えていますが、海藻類・豆類は日本にしかない栄養素なんですよ。とろろ昆布は、昆布を重ねて側面を0.02mmに削ったもの。細胞が切断されて吸収もよく水溶性の食物繊維がたっぷり。」フコイダンやアルギン酸などの成分は昆布ならでは。「女性ホルモンに似た働きをする大豆イソフラボンは、骨粗しょう症予防や心臓病予防にも効果が認められていますが、食文化が変化して若い人は大豆を食べる量が減っている残念な状況です」。

「カスピ海ヨーグルトの粘りはクレモリス菌のEPSが作り出す独自のもの。整腸効果、風邪やインフルエンザ・アトピーの抑制効果、食後の血糖値の上昇をゆるやかにする効果などいいことがいっぱい。日本の食生活に沿った形で食べる量を増やすことができればと考えています。」などなど、資料やデータとともに次々と耳よりな話題を。

「カスピ海ヨーグルトのトッピングは黒豆餡のお団子。黒豆の甘煮をつぶして、アーモンドパウダーやすりごまなどを加えると手軽に餡が作れます。塩昆布を刻んで、ツナ缶と刻みネギと混ぜ、醤油とオリーブ油、黒コショウで味つけしただけの具をごはんにのせて。レンジで味をなじませるのが『ツナ缶と塩昆布丼』のポイント」と白井から試食のご紹介。

「実は・・」と北島さん「塩昆布を細かく刻んであり、食卓でふりかけて食べていただくボトル入りの便利な新商品を来月発売予定です。プレーン味ともうひとつ、ちょっと冒険して洋風メニューに合うガーリックペッパー味も作りました。今日のお土産にもご用意しています。」新商品の先取り情報も飛び出し、会場も盛り上がります。

「『食は人の天なり』と先人の言葉があるように、人にとって食はとても大事なもの。人の命をつないでくれる食を大切に思う方がここに集われているんですね」と白井。今日も和やかに学びあり笑いありのセミナーでした。

(文:土田)

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