白井操クッキングスタジオ

料理研究家・白井操の神戸発レシピやエッセイがたっぷり!料理講習会のイベントや主な著書なども掲載中。男の料理や食育、シルバーカレッジ情報も発信中。

西宮阪急「食のミニセミナー」

セミナーレポート 2017.10.6 白井操の料理講習会

2017/10/12 

今回はいつもアンケートでたくさんのご要望をいただく白井操の料理講習会。「4月から始まったきょうの料理ももう半分が終わりました。一年早いですね。」いつもの何気ない白井のおしゃべりでスタート。ここ最近の「きょうの料理」から試食と講習を楽しんでいただきます。
まずはさわやかに日向夏のジュースの試飲でリフレッシュ。

先日の放送でご紹介した大豆のディップ。「朝のパンにバターのように使えるものをと考えたのが始まりです。もう20年ぐらい前かな。当時は大豆でいろんな工夫をするのが楽しくて」。今回の試食は黄大豆に変えて黒豆を使って。「何度も作るうちに、ささみを入れる今のレシピになりました。もちろん、ワインにもぴったり」。大豆の水煮は時間のある時に炊いて冷凍保存も可能。「大豆はひたひたの水で焦げないように水を足しながら煮るんです。たまに失敗してお鍋を焦がすこともありますが、大豆のおいしさを全部食べたくて」と笑顔の白井。

ドンクさんが用意してくださった朝焼きたてのバケットで、もう一品は9月の放送で紹介したチャツネ風フルーツソース。ヨーグルトの水気を切ってクリーム状になったものを塗ったバケットにチャツネをのせて。「ロンドンのスーパーに行くとチャツネがずらりと並んでいました。イギリスではプラムで作りますが、これは梅で。果物がちょっと痛みかけたかな、という時はチャツネを作るチャンス。甘塩っぱい味わいは鶏の照り焼きやパンに合いますよ。ジャムとソースの真ん中のような洋ものの箸休めのような感じかな。余分な水分を吸ってなじませてくれる高野豆腐の粉を少し足して仕上げます。粉豆腐は煮物や佃煮にも便利」。会場のお客様は初めての味わいに興味深げなご様子。

高野豆腐がテーマの9月の放送から高野豆腐のグラタンも試食に。「牛乳で高野豆腐を柔らかく炊くんです。牛乳をよく吸うように高野豆腐を水にさっとつけてそのまま30秒。中まで柔らかくする必要はありません。切りやすくなる程度に戻すのがポイント。ホワイトソースを作らなくてもいいので、とにかく簡単」。会場からも子供や孫に作ってあげたいと反応は上々。

ほかにも高野豆腐のクリームコロッケやいつものほの甘い含め煮をサラダに使うアイディアなど、へぇ~っと盛り上がった講習会。お客様との距離がぐっと近づく楽しいひとときになりました。  (文:土田)

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