第2回ワクワクは心のごちそう
2021/2/2
気がかりや、心配ごとは人それぞれ・・・。心と暮らしをサポートする仕事に長く携わってきた蘭さんと操さんのやりとりから、そっと気持ちに届く何かを感じてもらえますように。明日の自分のために知っておきたい、心によりそうメッセージ。
田辺 蘭(プロフィール)
病院に所属するソーシャルワーカーとして認知症、精神科疾患、アルコール依存症の方、またそのご家族の支援に携わる。その後、産業メンタルヘルス支援事業を行う企業に属し、復職支援、人事担当者へのコンサルテーション、研修講師として活躍。近年は病院にて介護問題、経済的な問題など幅広く相談に対応。がん相談員としてターミナルケア(終末期医療)にも携わってきた。
現在は2児の育児に奮闘中。
【資格:精神保健福祉士・社会福祉士・公認心理師】
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第2回ワクワクは心のごちそう
蘭さん:寒さが厳しくなってきましたね。
新型コロナの感染状況もまだまだ深刻で憂鬱になりがちな今日この頃ですが、今日は操さんに質問したいことがありまして。
どうして操さんはいつもそんなに朗らかなんですか?
台所で色付き輪ゴムを見つけただけで とても嬉しそうだったり、庭を眺めながら「来たわ‼♡」と、すごく嬉しそうだからどなた様がいらっしゃったかと慌てて見てみたら、木にとまった鳥さんだったりとか…。え?それで(なんていってはいけませんが・・・)そんなに嬉しいの?楽しいの?と思うことがそばに居たら何度あることか…。
操さん:あら、そう?思いがけず輪ゴムが見つかったら嬉しいでしょ?鳥さん来てくれたらワクワクするでしょう?
蘭さん:まあそうなんですけど、ついつい目の前の課題に気持ちが囚われていたりして、そういった小さな日常の中の幸せに気付くゆとりを失くしてしまっているな…と思うんです。
操さん:確かに、しなくちゃいけないことは沢山あるんだけど、ついつい楽しいことが気になっちゃって鳥さんのために木にみかん🍊を挿しに行っちゃったりして しなくちゃいけないことがなかなか進まなくてね…(笑)
蘭さん:組織社会の中で働いていると特に、作業効率や分かりやすい成果を求められがちで、そういった自分の気持ちや感情を味わうゆとりは削がれ、気付けば感情を自覚しにくい自分になってしまっていることが多々あります。というか、感じている場合じゃないといった感じ。
だから、操さんのような人を拝見すると、良いな‥と思います。
操さん:そうなのね…でも、いつも泣いたり笑ったり大変よ?仲間の悲しみを感じて一緒に泣いたり、仲間の喜びを一緒に祝って笑ったり大忙し。
蘭さん:確かに、操さんはいつも感情フル回転ですね。お忙しいだろうけど、それは良いことです。泣いたり笑ったりは、緊張を緩めリラックス効果があります。涙活イベントやお笑い学会があるくらい、その様々な効果は認知されてきていますね。こういう時だからこそ、お笑い番組をみて笑ったり、感動して泣ける映画を観たり、自然豊かなところを散策したりしてみて下さい。操さんのような上級者を目指して(笑)
操さん:良いことだったのね。そんな風に言われると照れちゃうけど、嬉しいわ・・(笑)