「ポンテベッキオ 山根大助さんをお迎えして」
2009/10/23
洗練された料理とインテリアが素晴らしいイタリアンの名店、ポンテベッキオ。毎週1回閉店後、全ての片づけが終わってから開かれるミーティングでは、全店舗のシェフが集まり、みんなの意見を取り入れながら、新しいメニューを創っていくのだそうです。誰もが自由に台所で料理ができる家で豊かに育ったというオーナーシェフの山根さん。インスタントラーメンにいろいろな具を煮込んで楽しむことから始まり、小学生のころには市販のカレールーを使わずにカレーを作るほどになられていたそうです。今回の試食はエンドウ豆のスープ。キッチンの実演はうすいえんどうの皮をむいて、皮と昆布だけでスープのだしをとるところから始まりました。「皮からも旨味がたっぷりでるんです」山根さんから味見のさじを受け取った白井もその美味しさに感動。プラスチックを感じさせないおしゃれなグラスで、ポンテベッキオの気配とともに味わうエンドウ豆のスープを堪能しました。趣が全く異なるポンテベッキオの4店は、どのお店も日常を忘れるステキな空間です。「お金も手間もかかる改装をどんどんなさるのには理由があるのですか」との問いに、「新しいものを求めるというのではなく、古いままが嫌になる、このままではダメになる・・・という気持ちがおさえられなくて。ひとつ気になるところがあると、もっと良くしたいと自分の考えるイメージに近づけるようにしているだけなんです。」と、飾らない口調で語る山根さん。新鮮な思いが料理から言葉から伝わります。いつもあこがれの存在であり続けるポンテベッキオの秘密を垣間見たひとときでした。