「梅の力を信じて」
2010/8/9
今年の梅干しは「あの日の梅干し」の作り手佐々木美佐子さん流です。作り方を教えていただいた時の言葉が心に残りました「梅の殺菌力を信じて・・・」。水洗いした梅に塩をして、拭かずに水気を梅に残したままカメに入れます。「ぬれているほうが梅のまわりに塩がつくでしょう・・・」なるほど。塩と梅を交互に入れていくのですが、すぐに重石をしません。2日ぐらいおいて水が上がってきてから重石をします。その後は極力さわらないことが大切なんだそうです。「少々白いカビが浮いていてもさっと取れば大丈夫・・・」なるほど、なるほど、殺菌力を信じて、梅の力を信じて・・・梅への深い信頼があってこそ、香りがよく、身ばなれよく、おいしい・・・そんな梅干しが仕上がるんですね。減塩の梅干しはあとから塩を抜いているものが多く、塩と一緒に香りも栄養分も抜け、旨味・甘味を足しているとか。梅は南高梅の木で完熟したものを使いました。梅の力を信じて出来上がりを待ちます。楽しみ、楽しみ。