「彼岸花のお話」
2010/10/7
兵庫県の石田さんに教えていただいた彼岸花のお話です。今年の暑さは誰もが認めるところですが、この40年ほどの間で彼岸花が最も遅く開花したそうです。なぜなら彼岸花は20℃を下回る日が3日続かないと咲かない・・・から。へぇ~。
そもそもこの花は庭ではなく、里のしかも田んぼのあぜ道に良く咲いています。毒花といわれていますが、実は救荒植物(飢饉の際に食べる植物)なんだそうです。いざという時には、その球根をすりおろし一晩水にさらすと毒は抜けます。これででんぷんがとれるのだとか。そんなわけで昔の人は身近なところに植えたんだそうです。
また別の人によれば、田んぼのあぜに植わっているのはもぐらよけだとも・・・。彼岸花の球根の毒を嫌がって、みみずが近寄らない、餌がないともぐらも寄り付かないという仕組み。毒があるから役に立つって、面白いですね。
実はスタジオの庭の片隅にも、いつの頃からか、少しだけ彼岸花が咲いています。今年はお彼岸には間に合わなかったけれど、その赤い色で、毎年夏の終わりを教えてくれます。