農業生産法人王隠堂農園 代表取締役 王隠堂誠海さんをお招きして
2011/11/25
今回のゲスト王隠堂誠海さんは、奈良の吉野の大地主。早くから同じ志を持つ地域の生産者が農業で暮らしが立つよう、農業生産法人「農悠舎王隠堂」を立ち上げられ、安全性に配慮した野菜や果物の栽培や加工、地元の野菜料理を提供するレストランを手がけてこられました。「市販の干し柿は、ほどんどが防腐剤が使われています。軒に吊るしただけでは雨の日に霧が這うと黒くなってしまうんです。」と王隠堂さん。安心安全なものをとの思いに、工夫を重ね、丁寧に仕上げられた干し柿。「添加物を全く使っていない干し柿はめずらしいと思います。」と阪急の青いギフトカタログでは、西吉野の名産でもある柿を使った無添加の干し柿、あんぽ柿、柚子巻き柿などがセットになった「柿づくしセット」を出されています。
吉野と高野山を結ぶ裏街道にあって、南朝が落ち延びる際に王をかくまった家としてその名を賜ったと伝わる王隠堂さん。「ご自宅は素晴らしく大きなお屋敷。立派なお仏壇は、350年も経っているんですって」初夏にカタログの撮影で訪れた白井は感動を伝えます。台所にはシステムキッチンとかまどが両方あり、どちらも毎日使われているのだそう。王隠堂さんは「現代と江戸の暮らしの両方があるんです」と笑顔で。 自家農園の安全な野菜、手づくりの豆腐やこんにゃくなどを使い、地元に伝わる知恵を生かしたレストランの料理は、心がこもった旬の味わい。「食材を余すところなく大切に使う地元の食文化を伝えたいですね」と日ごろの思いを。
地域の人々と協力して、安心安全を発信することで、若い人や新しく農業を始める人を育て、農業を次の時代へつないでいく。「地域社会への貢献」という意識を常に大切されてきました。「青カタログで嬉しいのは王隠堂さんのような思いを持つ方々に出会うこと。この素晴らしい”作るエネルギー”を絶やさないように・・・と願っています。」と白井。「日本が古来から作り上げてきた農業を守るために、一般の方々にも農業そのものを知っていただくことが大切。安全なものを作って提供する、消費者も『これを買って食べると産地が喜ぶ』そんな気持ちを地域全体が持てれば・・・」王隠堂さんの真摯な思いは、会場のお客様にしっかり届いたと感じられました。
本日の試食はおすすめお歳暮から”あんぽ柿”と”柿のしずく”、千葉・八街「ジツカワフーズ」の”千葉半立ち落花生”と”ピーナッツバター”、静岡・伊豆「山城屋山葵店」の”わさび漬け”、京都・「はま一」の”かまぼこ”でした。