弓削牧場 弓削忠生・和子ご夫妻をお招きして
2012/3/23
卒業文集の「将来の夢」には、男の子のあこがれる職業に必ず”牧場主”という文字があります。今回のゲストは弓削牧場の弓削忠生さんと和子さん。今日の成功に至るまで、力を合わせ苦労を乗り越えながらも、いつも笑顔を絶やさない素敵なお二人です。
先代のお父様から夢を受けつがれておよそ30年。お二人の思いとひたむきな生き方がそのまま形になったのが、今の弓削牧場。近頃はお二人揃ってメディアの露出もますます多く、百貨店にもカマンベールチーズ、フロマージュフレが並びます。三宮から車でわずか20分という場所に、甲子園球場の2倍の広さの敷地があり、牧草地、ハーブ園、牛舎、チーズ工房、チーズのメニューたっぷりのレストランが広がります。立地の良さも手伝って年間多くの人が訪れます。牛60頭が山の中でくつろいでいる様子に、ここがいかに自由かを体感できます。のどかな自然の中での結婚式も多いとか。
「弓削牧場の牛は全自動の機械でお乳を搾ってもらっているんですね。」白井の問いに「そうです。以前は搾乳は毎朝夕5時と決まっていたのですが、今は完全24時間放牧。牛それぞれの個性に合わせて搾乳時間は自由です。牛が絞って欲しいと思う時間に勝手にくればいい。夜中の1時2時に来る牛もいれば、朝に来る牛もいます。」と弓削さん。コンピューターで管理されているので、牛の健康状態も分かるそう。白井が訪れた時に出会ったのは、搾乳後もいつまでも気持ち良さそうに搾乳機の中から動かない牛が、後ろに並んでいる牛におしりを押されている場面。ここでは常に牛が主役です。 子供たちが小さい時は、忙しくてほったらかしだったので、せめてもの愛情を込めてパッケージイラストにされたそうです。当時1歳3歳5歳の3人の子供たちの可愛い姿は、今でもチーズの箱で出会うことができます。
「体力が勝負の牧場経営、今ある健康は牛のおかげ。乳酸菌のおかげで病気に負けない強い免疫力ができました。」とおっしゃる弓削さん。思いを聞かれ「皆さんもチーズを通して健康で長生きを。若い人に知恵を伝えたい。」。そして和子さんは「主人と一緒に、これから牛糞を燃料にするエネルギー作りがしたい。」と夢を語ってくださいました。これからも二人三脚で夢を形にされていかれることでしょう。
本日の試食は、カマンベールチーズ、フロマージュ・フレと木苺ジャム、フロマージュ・フレとハーブオリーブオイルの3種のカナッペとフロマージュ・シフォンケーキでした。