セミナー「神出へ”育む農”を訪ねる、初夏の一日」開催しました。
2013/7/29
’13年7月1日フィールドキッチン初めてのバス遠足は神戸市西区にある2つの施設を訪ねる旅。
『兵庫楽農生活センター』ではまず収穫体験を。温湿度の管理されたきのこ館では菌床が棚にきれいに並び育っています。菌床からはさみで収穫したのは水分を含んで重みを感じるみずみずしい椎茸。広々とした畑では色よく艶よく育った茄子とたわわに実らせたトマトをみんなで収穫。「野菜作りは土作り以外にも実が育つ時期に合わせて肥料をやるタイミングも大切。トマトを買うときはヘタで鮮度を確かめて。」と教えてくださったのは畑を管理する野菜作りの名人岩田さん。昼食は地元食材を使った人気のバイキングで。「食と農はかつてはひとつのものでした」と副センター長岩見さん。「昭和5年には日本の44%を占めた農家は平成22年には5%に。」就農を目指す人のためのセミナーや実習のサポート、家庭菜園の講習などを通して、農と親しみ、農に関わる人を育む取り組みに触れ、楽しく体験することができました。
次に訪ねた神戸市立神出自然教育園は、神戸市内の子供たちが授業の一環で農業体験や里山体験を通じ学習する施設。ご案内くださったのは向井園長。「このキャベツ畑はモンシロチョウの観察用です。葉が穴だらけでしょ?小学3年では栽培した大豆を収穫し豆腐作りを行います。ここは多くのボランティアの方に協力いただいています」。豆腐作りを教えるボランティアはシルバーカレッジ食文化の卒業生。フィールドキッチンの会員にもそのメンバーが。豆腐が上手く固まった時の子供たちの笑顔に後押しされ、今年も年間60回実施の予定。苺のハウス、芋掘り用の畑、果樹園・・・この豊かな環境を支える皆さんの姿勢から農と食の深い関わりを改めて考え、不ぞろいに苗が並ぶ田んぼの眺めに、初めての泥の感触に歓声を上げる子供たちの姿を思い浮かべました。