白井操クッキングスタジオ

料理研究家・白井操の神戸発レシピやエッセイがたっぷり!料理講習会のイベントや主な著書なども掲載中。男の料理や食育、シルバーカレッジ情報も発信中。

西宮阪急「食のミニセミナー」

2015.6.30 2015お中元青いギフトカタログから白井のおすすめ試食会

2015/7/3 

今回は食のミニセミナーの拡大版。お中元・お歳暮は自分が食べておいしいと思えるものを贈りたい、そんなお客さまの要望におこたえして、お中元青いギフトカタログ「白井のおすすめコーナー」でご紹介するギフトの試食会、第二弾です。スペシャルゲストとして桂南光さんをお招きし、3階のレストランスペースでの豪華なセミナーになりました。
キリンビールの協力で特別な一番搾りをビールサーバーでご用意いただき、まずは冷たい生ビールで乾杯!最初の試食は、兵庫「生活工房 香味煙」たこスモークと、高知「海のレストラン鰹群家(なぶらや)」鰹のオリーブパテをバゲットに添えて。自ら『猪熊燻太郎』と名乗りスモークに人生を捧げた井上さんが、すべて手作業で仕上げるたこスモーク。かつおとは思えないしっとりとした食感と洋風の味わいが嬉しいパテを。
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カタログの商品も順にご紹介。京都「割烹 祇園川上」鱧バ~グは、鱧をたっぷり使ってハンバーグに仕立てるという新しい試み。今までなかった味わいと食感が贅沢な一品。京都「岩さき」蓮焼きは京都の有名料亭で長年蓮のお菓子を作られていた職人さんが独立され、ご自分の工夫でさらにおいしいものを・・・と考えてくださった渾身の作。兵庫「玄斎」彩り冷やしおでん「これは天然真昆布と枕崎の本枯節からとったおいしいダシのゼリーに包まれたオードブルと思っていただく方がいいかも。友達や家族と料亭に行った気持ちで目で舌で味わってほしい・・・」「私これ頂きました。おいしかった。けど自分で買うのは高いなぁ」「誰かからいただいたら?」「そら、嬉しいわ」。
次の試食は、ご飯のおともにぴったりの京都「伍八堂」和牛の有馬煮と和牛そぼろ山椒煮を白ご飯とともに。姫路「匠味」の焼き豚、ともに職人の手で作りあげる本物の味わい。宮城「蜂屋食品」焼き小籠包と焼き餃子。60人分の試食、餃子120個をホットプレート3台で焼いていたところ、ここでブレーカーが飛んでしまうトラブル。焼きたてを味わってもらうため、急きょガス火で焼き上げることに。焼き小籠包が間に合わず、焼き上がるまで、愛媛・しまなみ八朔ゼリーでお口直しを。

「取材中は大雪の中、危険と隣り合わせで車を走らせたことも。不安な空気を変えようと食べ物の名前でしりとりをしたら、これが楽しくて」「ほな今小籠包が焼けるまで、ちょっとしりとりしましょか。いきますよ、ショウロンポウ」「ウ?う~ん、うさぎごはん」「え~っ、なんですの、それ?いきなり”ン”で終わるし。」。いつ焼けるかと心配で小籠包に気をとられていた白井が思いがけず口にした珍解答に会場が笑いの渦になる一コマも。
締めは長崎「みそ半」島原手延べ極細そうめん。デザートは鳥取「菓子工房シェル・ブール」ダコワーズ栃の実アイスを。楽しいトークと盛りだくさんの試食で、ちょっとしたランチ気分のセミナー。「いつもカタログを見ておいしそうだなと思っていました。試食する機会があるなんて感激。毎年開催してほしい。」「あの方にはこれを、自分のご褒美にはこれをと味わって決めました」とアンケートには嬉しい声があふれていました。                                (文:土田)

2015.6.12 西宮阪急 店長 松本一彦さん

2015/6/17 

4月に西宮阪急の4代目店長に就任された、松本一彦さんをお迎えしました。松本店長が入社されたのは昭和58年。「配属の時、特に希望なし、と書くとだいたい食品に行くんです。」当時はまだ『デパ地下』という言葉もなく、食品売り場はきついということで敬遠されることが多かった時代。コーヒー・紅茶の売り場を経て、お菓子の売り場を担当して以来、長くお菓子とともに歩み、百貨店を支えてこられた方。
15.6.12西宮阪急松本店長①
「西宮阪急の立ち上げ時には、この食品売り場をどうするか考える部署にいました。単純に他店で人気の店を選ぶのではなく、西宮阪急を利用されるのはどんな方でどんなものを買いたいと思っておられるか、特別にリサーチしました」パンをスーパーではなくてパン屋で買う人が多く、食への関心も文化度も高い土地柄。「ドンクさんのこの広い売り場も最初からセミナーをされるつもりで?」「このようなセミナーありきで、毎日午前中はそれに使うという約束が先にあったんです。」今ではドンクのセミナーはお客様にもすっかりおなじみの西宮阪急スタイルに。
おいしいお菓子は足を運んで、自分で見つけることが大事と松本店長。「ギフトカタログで白井先生が作り手の思いを伝えておられますよね。百貨店にはそれが大切だといつも思います。自分で探すからこそ、作る人の苦労や努力といった背景が伝えられる、そんな商品をひとつでも多く揃えたい」。
あんぱんが人気の『玉出木村屋』はお店が小さく数が作れない。数を増やすために大きな工場に移転すると工場に住み着いた菌が変わるので味が変わるとのこと。「当時は売り切れはあってはいけない時代。でも上司を説得して数量限定で扱いを始めました。」
人気の洋菓子店『五感』は、他の百貨店にはないクオリティーの高い洋菓子を探していた松本店長が、最初に声をかけたお店に「百貨店の規模では対応できない」と言われ、ケーキだけならやってもらえますかと、焼き菓子・チョコレートなど、分野ごとに得意とするお店を選び、自ら説得し、8人のパティシエが一つの店を作るという初めての試みから始まりました。これが最初の催事で大評判。その後、お店として運営されることになり、今の『五感』があるのだそう。自分の目の届く形で確かな商品を届けたいという職人の思いと、こだわりのつまったおいしいものを届けたい百貨店の思いが一つになってできたお店。お話からは、スイーツがデパ地下の花形になるまでの歴史が伝わってきます。
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今回の試食は青いギフトカタログの白井のおすすめから4点。佐賀『田島柑橘園』の「絞りジュースセット」、長崎『法本胡麻豆腐店』の「長崎胡麻とうふ・落花生とうふ」、鳥取『菓子工房シェル・ブール』の「ダコワーズ 栃の実アイス」、高知『海のレストラン鰹群家(なぶらや)」の「鰹のオリーブセット」を。
次回のセミナーはおすすめギフトの試食会。桂南光さんを迎えて広い会場での拡大版です。「贈るものは、やはり自分がおいしいと思ったものが安心ですから」と松本店長。「お客様との距離をもっともっと近くしていきたい」そんな思いをセミナーに来られたお客様とともに分かち合うひとときとなりました。       (文:土田)

2015.5.22 2015お中元 青いギフトカタログから白井のおすすめをご紹介

2015/5/27 

今回は青いギフトカタログから白井のおすすめギフトをご紹介。作り手を訪ねた時の様子をお伝えしながら、色んな試食もしていただける恒例のセミナーです。
「今回もご自分のご褒美としても楽しんでいただけるとっておきのものがたくさん!。」『割烹 祇園川上』の「鱧ば~ぐ」は京都の夏のごちそう鱧をまるごと丁寧にすり身にした贅沢な一品。今までなかった鱧の味わい方です。京都『岩さき』の「蓮焼き」は米粉を付けてフライパンで焼いて食べる、そのひと手間の甲斐があるおいしさ。きな粉と和三盆蜜をかけてなんとも言えない歯ごたえを試食で。「冷めてもおいしいですよ。」兵庫『玄斎』の「彩り冷やしおでん」は「具材にかけられたひと手間とダシの味わいに上野さんのお人柄がしみています。」
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「塩からこだわって開発されたそうです」普通の約半分、極細でコシのあるそうめんを作られるのは長崎『みそ半』。炭を敷き詰めた炭蔵で作られる本物の味わい。炊きたての白ご飯とともに味わっていただいだのは、瓶詰めとは思えないコロンと大きな和牛の山椒煮と山椒入り牛そぼろ。山椒のさわやかな風味にご飯が進みます。国産本葛と自家焙煎の胡麻ペーストなど全ての材料と製法にこだわり抜いた長崎『法本胡麻豆腐店』の「長崎胡麻とうふ・落花生とうふ」。紀州備長炭で焼き上げた焼き豚、姫路『匠味』の「豚天火」も鹿児島産黒豚を使い、昔ながらの味と製法を積み重ねた安心の味。こちらは試食でそのおいしさを。
「震災の時は周りが津波で流される中、一軒だけが地形の具合で助かった「蜂屋食品」さんは、すぐ店の在庫を全部みなさんに配られたそう」そんな心意気がこもった餃子は選び抜かれたキャベツが味の決め手。夏の元気を支えてくれるあっさり食べやすい「焼小籠包と焼餃子」です。「添加物を使わずに作るのは本当に大変なんです」と兵庫『生活工房 香味煙」の「スモークおつまみセット」。スモークに魅入られた燻太郎さんの思いがそのまま自然な味わいに。高知『海のレストラン鰹群家(なぶらや)』の「鰹のオリーブセット」は「残りのオイルまでドレッシングにして旨みをしっかり味わって欲しい」鰹のオリーブオイル漬と黒こしょうとオリーブの実を加えた鰹のパテはワインにもよく合います。「ロケの時は大変な吹雪。寒い中撮影のために半袖で待っていてくれました。」お歳暮カタログで大好評だった島根『香住屋』からはふっくらおいしい『白いかの一夜干しセット』を。
デザートの試食は二品。石川『御菓子処 音羽堂』の「加賀紫雲石」。「このじゃりっとした食感が好きで。水にさっとくぐらせると透明になってより夏らしく。」和歌山『kawa』の「和歌山フルーツアイス」はブルーベリーのコンポート入りソースが濃厚なアイスにとろっと溶けだします。温州みかんと荒川の桃のシャーベットとセットで。「鳥取『菓子工房 シェル・ブール』さんの「ダコワーズ栃の実アイス」は自然な甘さに癒されます。奥様やお嫁さんなど家族の名前を入れたネーミングが楽しい「絞りジュースセット」は佐賀『田島柑橘園』さんが手塩にかけた温州みかんとクレメンティンの贅沢ジュース。」今回も全てをご紹介するためにペースアップで頑張る白井。
「ベストセレクションのコーナーは、たくさん売れた人気の商品のページ。西宮阪急のナチュラルセラーに並んでいるものもあるので、お試しを。」試食をされたお客様からも得心の感想をいただき、セミナーで欲しいものを決められた方もおられたようです。作り手の思いに耳を傾け味わう、楽しいひと時はあっという間に過ぎていきました。
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(文:土田)