堀河屋野村 野村圭佑さんをお迎えして
2014/7/11
「三ツ星醤油」は和歌山の御坊市で、元禄の創業時よりその製法を守り続けて300年、本物の味を今に伝える醤油。今回は三ツ星醤油を造られる堀河屋野村の18代目野村圭佑さんをゲストに。「ウチは日本でも一番古い醤油屋のひとつです。」爽やかな物腰に紺地の前掛けがきりりと良くお似合いです。
「ガスは全く使っていないんです」大豆を蒸す、小麦を炒る・・・といった火を使う工程は今でも薪の火だけ。「薪を使うことで、ゆっくり火が入って、仕上がりがふっくらします」。蒸した大豆と炒って砕いた小麦は、塩水と麹菌を加えて、大きな木樽に仕込まれます。夏は1日2回、冬は2~3日に1回、職人の手で櫂が入れられ、1年半をかけ、じっくりと発酵させるのだそう。時間と手間を惜しまず、昔ながらの製法を大切に守られるのは、食べ物や麹が持つ自然の力を生かすためと言われます。
「一般に出回っている醤油は、脱脂大豆という油を絞った後の大豆を原料に使います。昔ながらのそのまま大豆をまるごと使って作られるものは『丸大豆醤油』と呼ばれ区別されています」野村さんは大学を卒業後商社に就職。偶然にも大豆を担当されることになり、知識を深める中で家業の醤油作りが守ってこられたことへの思いも深まられたのだとか。「原材料は大豆・小麦・塩だけ。すべて国産のものを使っています。醤油の旨みは大豆から香りは小麦から出ます。醪(もろみ)を絞った後、火を入れるのですが、底の焦げも醤油の風味を作る大切な要素。焦げの拭き取りにだけ使うみりんも原材料と扱わねばならず、表記には加えています。」醤油作りについて分かりやすくお話を。
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