白井操クッキングスタジオ

料理研究家・白井操の神戸発レシピやエッセイがたっぷり!料理講習会のイベントや主な著書なども掲載中。男の料理や食育、シルバーカレッジ情報も発信中。

料理してみよう!お父さんの台所塾

山菜の天ぷら

春の山菜は揚げると苦味が油に溶けて、ほどよい苦味を楽しめます。具はふきのとう、せり、なければ蕗の葉をほんの少し。筍も身近で春を感じる素材です。揚げたてアツアツを食べるには段取りが勝負!!丼にしてつゆをかけると次の日のお昼ごはんに。これがまたおいしいんです。

03sansaitenpura

材料(4人分)

たらの芽
8個
こごみ
12本
うど
1/4本
筍(ゆでたもの)
100g
アナゴ(生)
小2本
揚げ油
適量
適量
◆衣
 卵
1/2個
 冷水
カップ1/2
 小麦粉
カップ1/4
◆天つゆ
カップ2
みりん
カップ1/2
しょうゆ
カップ1/2
かつおぶし
山盛カップ1
作り方
1.
かつおぶしを入れ、グラッとひと煮立ちさせる。しょうゆを入れ、再び煮立ててすぐ火を止める。かつおぶしが沈むのを待って、こす。

ここがポイント
*天つゆの作り方です。だしは万能ざるで、こしましょう。
tentuyu1 tentuyu2 tentuyu3 tentuyu4
(1)鍋にみりんを煮立て、水を加えます。好みで砂糖を足しましょう。
(2)かつおぶしを入れ、グラッとひと煮立ちさせます。
(3)しょうゆを入れ、再び煮立て、すぐ火を止めます。
(4)かつおぶしが沈むのを待って、こします。
2.
茶色のハカマを除いたたらの芽とこごみは汚れがあれば、ぬれぶきんで拭き取る。

ここがポイント

洗うと水分を含んで、上手く揚がりません。また揚げるとき、水分が残っていると油をはじいて危険です。

3.
うどは皮をむいて、水に約5分さらしてアクを取り、短冊に切る。筍は薄切りにする。どちらも水気をよく拭き取る。

ここがポイント
*筍の節についている白いものは、少しぐらい残っていても問題ありません。
短冊ぎりの切り方

tanzaku3 tanzaku2 tanzaku1
(1)長さ5~6㎝、厚さ1~2㎝に切ります。
(2)さらに幅7~8mmに切ります。
4.
アナゴは包丁で皮をこすってぬめりを取り、ひと口大にきる。水気をよく拭き取る。

ここがポイント
*ひと口大は、この場合は4cm幅ぐらいが目安です。
5.
ボウルに衣の材料を入れて、混ぜ合わせる。鍋に揚げ油を準備する。(170℃)

ここがポイント
*揚げたものを取り上げるバット(皿)も準備しておきましょう。盛り付ける皿も、この段階までに準備しておくとアツアツが食べられます。お箸やグラスも忘れずに・・。
*水に氷を入れて冷水を作ってから、分量をはかりましょう。
*衣は混ぜすぎないこと。
*温度計がない時、衣のかけらをおとしてみて真ん中ぐらいまで沈んですぐ浮き上がってきたら、170℃ぐらいです。衣がすぐ泡だって揚がるようなら180℃、鍋底まで沈んで上がるときは160℃。
6.
具に小麦粉をまぶしつけ(分量外)、衣をくぐらせ、油で揚げる。

ここがポイント
*余分な小麦粉は軽くはたいておきましょう。
*たらの芽・こごみ→うど→アナゴの順に揚げていきます。
*一度にたくさん入れすぎると油の温度が下がって、うまく揚がりません。
7.
盛り付けて木の芽をそえる。

ここがポイント
*アツアツをまず塩で、そして天つゆで味わいましょう。
*和紙を敷いて盛り付けると、余分な油を吸ってカラッと持ちがよくなります。
*木の芽を添えてもより春らしくなります。

『次の日のお昼の楽しみ・・・』

03sansaidon
夕べの天つゆの残りに、これまた残りの天ぷらを入れてさっと煮て、とき卵をかけフタをして一分で半熟にします。長く煮るとぐちゃぐちゃになるのでご注意を!これを熱いごはんにかけて、ネギを少し散らせば、上等山菜丼の出来上がり。
左の写真は卵とじなしのシンプルなものです。


お父さんの台所塾へ戻る

レシピの無断転用を禁じます。