白井操クッキングスタジオ

料理研究家・白井操の神戸発レシピやエッセイがたっぷり!料理講習会のイベントや主な著書なども掲載中。男の料理や食育、シルバーカレッジ情報も発信中。

料理してみよう!お父さんの台所塾

豚肉のみそしょうが焼き

男性に好まれるおかずの中で常に上位にランクインするしょうが焼き。たれに漬け込んで焼く方法と焼いた後たれにからめる方法があります。
今回は手軽で失敗の少ない、焼いた後たれにからめるレシピをご紹介します。

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材料(4人分)

豚肉(生姜焼き用)
(肩ロースがおすすめ)
8枚
春菊
2束(300g)
塩、こしょう
各少々
サラダ油
小さじ2
◆たれ
 酒、みりん
各大さじ4
 味噌
大さじ2弱
 砂糖
小さじ1
 おろし生姜
大さじ2
作り方
1.
味噌、砂糖を加えてよく混ぜ合わせ、酒、みりんを少しずつ加えてのばすように混ぜる。おろし生姜も加え混ぜる。

ここがポイント
慣れないうちはタレを先に合わせておくと失敗がありません。合わせる順番は(1)固形物(2)液体が基本。均一に混ざりやすくなります。液体は計量スプーンからあふれても困らないよう別ボールの上で量ります。

2.
春菊は根元を切り落とし、10cm程度の長さに切る。

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*ここでちょっこっとウンチクです。
「春菊」と聞いて「知ってるよ、あの菊の葉みたいな野菜でしょ」って思われてるでしょうね。でも、関東の方と関西の方ではイメージされているものが違うとしたら…
実は関西の春菊は根っこがついていて、そこから葉が直接でているんです。茎はありません。でも、関東の春菊は根っこがなくて茎の途中から葉が枝分かれしたマーガレットみたいな形状です。

ここがポイント

ハサミで根元に十字の切り込みを入れてから洗うと砂がよく落ちます。 マーガレットのような形状のものは枝の硬い部分を除きます。

3.
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豚肉ははさみで筋を切っておく。(焼いたときの反り返りを防ぐ)

ここがポイント

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筋は脂身のすぐそばにあります。脂身を指でかるく押えながらたどると、かたさを感じる部分が筋です。この時好みで余分な脂身を切り落としましょう。



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脂身の切り落としは、お医者様からこれ以上太ってはいけないと言われている方、高脂血症の方には必須の作業です。脂身が好きな方も体への思いやりを優先してあげて…


調理ばさみは包丁に慣れていない方にお薦めです。白井がメーカーにアドバイスした調理ハサミをご紹介します。

4.
フライパンを火にかけ、サラダ油小さじ1(分量外)を薄くひいて春菊を強火で炒め、しんなりしたら塩、こしょうをして別皿に取り出す。

ここがポイント
付け合せを先に準備。他におかずがあればしょうが焼きを焼く前に準備を終えるように段取りをチェック。

山盛りの春菊も炒めるとかさがぐっとへりますヨ

5.
フライパンを一度洗い、火にかけてサラダ油を馴染ませ、豚肉を並べ入れて中火で焼く。焼き色がついたら裏返し、両面焼く。(焼き過ぎないように)
両面に焼き色がついて火が通ればたれを回し入れ、裏表全体にからめて火を止める。(味噌が入ったたれはこげやすいので手早くする。)

ここがポイント
豚は良く火を通して」といわれますが今の豚は衛生管理がしっかりしているのでほどほどに。焼きすぎると硬くなります。

枚数が多いときは数回に分けて焼きます。焼けたものは別皿に取っておきます。  焼いている間は肉をさわり過ぎないように、我慢我慢。

別皿の肉もすべてフライパンに戻して、タレをかけます。煮立てて水分が半分ぐらい飛んだ頃合が火を止めるベストなタイミング。

★焦げそうな時はまず火を止めましょう

6.
皿に盛り付け、料理ばさみなどで食べやすい大きさに切る。春菊を添える。

ここがポイント
和食ではつけ合せが前、洋食ではつけ合わせは後ろに盛り付けます。今回はお好みでどうぞ

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