白井操クッキングスタジオ

料理研究家・白井操の神戸発レシピやエッセイがたっぷり!料理講習会のイベントや主な著書なども掲載中。男の料理や食育、シルバーカレッジ情報も発信中。

西宮阪急「食のミニセミナー」

冬のお歳暮青いギフトカタログからご紹介

2013/11/8 

363nishi-garden今年もお歳暮の青いギフトカタログの季節がやってきました。白井のおすすめとしてご紹介しているギフトは、実際に作られている方を訪ねて、そのお仕事ぶりや作る人の思いをギフトと共にお届けできるようご紹介しています。
「毎回、つくづく感じるのは、”いい物を作っているのはいい人”ということ。『おいしい』の一言のために、いいものを作るという信念を持ってお仕事をされている方ばかり。」と白井。
試食は4品。ギフトカタログではおなじみ、京都「じき宮ざわ」の「近江牛の山椒味噌と香味醤油」。口数は多くない宮沢さんですが、そのすばらしい腕前は一口食べるとすぐ伝わるそう。食べやすくスライスして、ソースを少しかけると、特別なひと皿に。宇治「炭火おかき処とくとみ」の手作りのおかきは自然でサクっと軽い歯ごたえ。「そのために、炭火で手作りという製法を守り、一年中35℃を超える作業場で熱気と戦いながら作られています。撮影は夏でしたが、作業場はさらに暑くて、引越しの手伝いのような出で立ちに・・・」と白井。那須高原の「チーズケーキ工房MANIWA FARM」の「ベイクドチーズケーキ」はチーズ作りの名人天谷さんが惚れ込んだ摩庭牧場の放牧牛の乳をつかったフロマージュ・フレに、摩庭さんご夫妻が感動して、焼き上げたチーズケーキ。
「真面目な人々がであって完成した格別な味わいです」。京都「京生麩 大野」の「京都地鶏の生麸包み」は、白井が特別にお願いしたもの。試食はほんのり甘めのだしで炊いて。「麸がだしを吸っておいしくなるので、炊くときはたっぷりだしを用意し、鍋底にくっつかないように気をつけて。」職人さんが一つ一つ丁寧に麸で具を包み丸めた本当に贅沢な一品です。 「おいしそうなものは自分用に買うことが多いです」との会場の声も。「実際に受注のヤマは2回あって、ありがたいことにご自分用に買われてから、贈り物にされる方が多いそうなんですよ。ご家族でこじんまり作られている所も多く、また気に入ったギフトを色んな方へ一斉に送られる方もあって、人気のギフトは早い時期に売り切れることが多いと聞いています。お気に入りがあれば急いでくださいね」と白井。
数が限られるものといえば、日本で出来たぶどうを日本で干しぶどうにした安心絶品の高級シャインマスカット。まるごとの大きな干しぶどうをワインの瓶に詰め、パッケージも粋に。「特別な減圧乾燥機を使い、まんべんなく乾かすため、中程の実をあえて取り除き、位置を変えながらじっくり時間をかけて乾かした干しぶどうは感動です。」
よりすぐりのきのこの旨みがお鍋いっぱいに広がる京都「日本料理 桜川」の「鴨ときのこ鍋セット」をはじめ、セミナーではギフトを一通りご紹介。「ギフトはがんばっているご自分へのご褒美にしても楽しいですよ。」と最後に。
駆け足ながらも、それぞれのギフトに込められた作り手の思いを全部伝えた白井は、このセミナーの後、夏にご紹介する次のギフトカタログの撮影のため、ロケバスに乗り、急いで出かけて行きました。(文:土田)

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