「伝わる喜びが最初の一歩」開催しました。
2015/5/27
言葉を勉強するのではなく、赤ちゃんが日本語を話していくのと同じやり方で話そうという活動をし、いろんな言葉を楽しんでいる住川真紀さん。多言語を学ぶ楽しさを教えていただきました。真紀さんは白井操クッキングスタジオの初代アシスタントさん。ご主人の転勤で退職し、東京へ。「勉強をしなくても英語が話せるようになったらいいな・・・」と家族で一般財団法人言語交流研究所ヒッポファミリークラブに参加。今まで50名近くの方をホームステイで受け入れ、世界各国に家族ぐるみの友人がたくさんでき、現在はスタッフとして海外留学を志す高校生のサポートをされています。
3年前にホームステイの受け入れをしたのは感情表現が豊かなアメリカの大学生。「私の作ったロールキャベツを一口食べるたびに、覚えたての日本語でおいしい、おいしいと言ってくれるんです。」その様子がうれしくて、言葉で気持ちを伝えることの大切さを改めて感じられたそう。家族でロシアにホームステイも。ステイ先は2組に分かれ、真紀さんは息子さんと二人でナホトカへ。古いアパートながら部屋はきれいに整えられた、2歳の子供がいるロシア家庭。小さなカーチャの話す言葉はロシア語を知る大きな助けになったと言われます。家族のご両親が遊びに来られた時は商品が少しだけ並ぶ広い市場でなんとか手に入れたスモークサーモンとイクラでチラシ寿司を。おばあちゃんが畑で作られた野菜は天ぷらに。みんなで食卓をかこみ、喜んだおじいちゃんが日本語で「ありがとう」といってくれた温かなエピソードも。
ホームステイ中の写真を見せながら話す真紀さんのロシア語を聞いて、ロシア語で「はい」という意味の「ダー」を口にして相槌をうつとなんだかみんな笑顔に。多言語で話す楽しさもちょっぴり体験しました。
「その国の言葉でただ「こんにちは」を言っただけでぐっと気持ちが近づく喜びは、紙やテキストでは味わえないこと。スタジオにいるときに学んだ、一緒に食べることで人とつながる嬉しさと同じです。人と人との間で言葉が育ち、自分も成長させてもらえたと思っています。」スタジオの始まりの頃の話にも花が咲き、和やかな時間はあっという間に過ぎてしまいました。