白井操クッキングスタジオ

料理研究家・白井操の神戸発レシピやエッセイがたっぷり!料理講習会のイベントや主な著書なども掲載中。男の料理や食育、シルバーカレッジ情報も発信中。

操の「へぇ~!」な雑学

第20話 怖い野草たち

313zatsugaku第20話は「怖い野草たち」です。
毎年この季節になると、野山や川の土手に色々な野草が芽吹いてくるよね。その中には、食べて美味しいものがいっぱいあるのを知っているかい?因みに、植物の名前の末尾に「ナ」が着いているものはほとんど食べられるんだよ。ヨメナ、ナズナ、アマナ、ニガナ、ツルナ・・・数え上げればきりがないよね。末尾の「ナ」はすなわち「菜」ってことで、食べられるんだよと言うことを表しているんだね。
さて、野山で山菜を摘む時には十分に気を付けなければいけないことがあるんだけど、それは毒のあるものを間違って摘まないようにすることなんだ。山菜摘みで毎年必ずと言っていいほど起きる事故が、食べられる山草と間違えて毒草を摘んで食べてしまうことなんだよ。去年の4月にもニリンソウとトリカブトを間違えて摘んで食べて亡くなった方がいるんだよ。
この二種類は、春の芽生えの頃の葉や草姿が非常に良く似ていて、しかも同じようなところに生えているんだ。さらに同じ場所に混ざって生えていることも多いというからいただけないね。
トリカブトはみんなもよく知っているだろうけど、世界的にみても植物では最強の毒(アコニチン)を持っており、人は2~5mgの摂取で死に至ると言われているんだぜ!毒は根に一番多く含まれるんだけど、葉や茎、花はもちろん花粉や花蜜にも含まれているから、絶対に口に入れないようにな!!
ついでだから言っておくけど、野草だけじゃなくみんなが庭で栽培している園芸植物にも、意外と知られていないけど毒を持ったものがたくさんあるんだぜ。アマリリス、スイセン、クリスマスローズ、コルチカム、クレマチス、シクラメン、スイートピー、スズラン、ポインセチア・・・・・挙げればきりがないほど。過度に神経質になる必要はないけど、小さな子供のいる家庭では気を付けるに越したことはないかな。

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