白井操クッキングスタジオ

料理研究家・白井操の神戸発レシピやエッセイがたっぷり!料理講習会のイベントや主な著書なども掲載中。男の料理や食育、シルバーカレッジ情報も発信中。

西宮阪急「食のミニセミナー」

NHK大阪放送局チーフプロデューサー 植木豊さんをお招きして

2010/7/23 

164nishi-garden本日のお客様はNHK大阪放送局チーフプロデューサーの植木豊さん。15年以上続く人気番組「ためしてガッテン」の立ち上げや、AKB48出演の「すイエんサー」など、理系出身の視点で、誰もが科学を楽める番組を多数手がけておられます。
まずは白井が以前に出演した「ひるどき日本列島」の話題から・・・「あの時、初めて生放送を支えるご苦労を見せていただきました。日替わりで1週間水なすや鱧を紹介しましたね。思いがけない事がたくさん起きて・・・」と白井。「何が起きるか分からない生放送は毎日だとスタッフも疲弊します。なので反省会を大切にして毎日全員がステップアップをして次に備えるのくり返しです。」大変なことをさらりと答える植木さん、最近は上海や上海万博を紹介する番組を数々制作されています。
「万博は順調に入場者も伸び、人気のサウジアラビア館では9~10時間待ちという記録もありました。中国ではカメラの前がすごい人だかりになるんです。」モニタにはわかりやすい写真資料も。「上海の夏は日本より蒸し暑いんですが、警備の都合上、液体を持ち込めないので、お茶代わりにみんなきゅうりを持って来るんです。きゅうりには体を冷やす効果もあって理にかなっているのですが・・・。」「お弁当の時、飲み物はどうするのかしら・・・。」「会場内に水飲み場が作られていて、空の水筒に水を入れたりできるのですが、みんな水は飲まずにそこできゅうりを洗っているんです。」「え~っ」と会場も白井も驚きます。「水飲み場の注意書きが面白くて・・・。まず飲み方の説明があって、手や唇で飲み口にさわらないこと、うがいをしないこと、蛇口をはずさないことなんてことがいちいち書いてあるんです。つまり中国には生水を飲む習慣があまりなく、水飲み場で直接水を飲むという習慣もあまりなかった。飲み物はずっとお茶だったんですよね。」「なるほど・・・面白いですね。上海での一番のご苦労は?」白井の興味はつきません。 続きを読む…

陶房青 吉村聖吾社長をお招きして

2010/7/9 

160nishi-garden阪急の青いカタログでおなじみの長崎・波佐見焼の器。今回はこの器を作っておられる陶房青(あお)の吉村社長をお迎えしました。
「独自のこのひねりがいいですね」と白井。少しひねりが加えられた四角い鉢を手にしています。「ろくろの回転を利用して、ちょっとひねるんです。あとは土の重みなども利用して、形を作っています」と吉村さん。今日は青いカタログで毎回好評の二段重ねの器に季節のお漬物を盛り付けて。水なすや瓜のお漬物、みょうがの酢漬けなど試食にご用意しました。
陶房にお客様が来られると作業の途中でも手を止めて、丁寧にお客様に対応されます。土が乾いてまた一からのやり直しになることをいとわない、そんな温かさが作品の一つ一つからじんわり伝わってきます。
亡くなられたお父様の後を継いだのは19歳。以来、ずっと窯を守り続ける吉村さん。「若い方を多く育てていらっしゃるそうですね。」と白井。「今工房のメンバーは14人ぐらいでしょうか。冷房のきいた部屋で仕事をしていて今よりずっといい給料をもらっていた子もいます。私も含めお互いに刺激をしあいながら頑張っています。」と吉村さん。「若い人に一番伝えたいことは何ですか?」と聞かれると「働く人の夢を伝えること、土くれから形を作る楽しさ・・・自分の中のそんな思いが伝わればいいなと思っています。ここへ来て3年も経つと手が”働く人の手”に変わってきます。あぁ一人前になってきたなと思うんです。」そう語る笑顔から若い人への温かなまなざしを感じます。 続きを読む…

神戸ヴァッラータ 谷利一シェフをお招きして

2010/6/25 

158nishi-garden毎回「ご当選おめでとうございます」の言葉からはじまる美食トークショー。今回のゲストは西宮苦楽園にある一日一組限定のレストラン「神戸ヴァッラータ」の谷利一さん。
「トマトソースはまとめて作っておいて冷凍保存ができますよ」と紹介してくださったレシピは旬を感じる「太刀魚のソテー フレッシュトマトのソース」。「色の変わりやすいバジルはよく切れる包丁で引くように切ると色が変わりません」とおいしく綺麗に仕上げるための様々なコツを実演とともに分かりやすく教えてくださいました。
青いカタログでもおなじみ、神戸ヴァッラータのオリジナルピザセットはリピーターも多い人気の一品。白井がたずねます「ピザの生地は一回にどれぐらい作られますか?」「こねるのに力が要りますので1回に2kgぐらいですね。ピザにして40枚分ぐらいです。」今回の試食は焼きたてのこのピザを。「ご自宅でピザを焼くときはレンジのグリルが便利です。高温なので2分ぐらいで焼きあがります。」とおいしい食べ方のアドバイス。
イタリアでの修行は2年、旅行は何十回・・・。「三つ星レストランでも修行されたそうですね。」と白井。「三つ星は維持することの方が難しいんです。料理だけでなく、サービスも含めて、お客様に楽しんで頂けるよう細かい心配りが求められました。」「厳しかったですか?」「イタリアでは人を育てるときにあまり厳しくはしないですね。決まったやり方を求められることは日本より少ないです。ハサミをよく使うのには感心しました。」 続きを読む…