白井操クッキングスタジオ

料理研究家・白井操の神戸発レシピやエッセイがたっぷり!料理講習会のイベントや主な著書なども掲載中。男の料理や食育、シルバーカレッジ情報も発信中。

白井のエッセイ

NO.51 お父さんの台所塾

NHKきょうの料理でシリーズになっている「お父さんの台所塾」が好評です。
うれしいことにたくさんのお励ましのお手紙をいただき恐縮しています。
つい先日も、番組と同じ内容を受講者の方と楽しむ講習会がありました。
場所はJR神戸駅南側にある大阪ガスのキッチンスタジオ。大阪ガスの先生にも助けていただいて笑顔のあふれた料理講習になりました。
いろんな方とお話しをしましたが、「おウチでもされますか?」の私の問いに多くの方が、「いやぁ~家内がさせてくれないんですよォ」と言われます。
おそらく、ひどく汚れる、散らかる、ご飯が遅くなる・・・、高くつく・・・。などの理由のようですが、「奥さま、3ヶ月の辛抱です。ちょっとだけOKゾーンを広げてあげて下さい。そして優しいお褒めの言葉をひとこと!」・・・。私からのお願いです。
ご主人がお料理好きになられたら楽しいですよ。楽チンですよ。

平成18年2月7日


NO.52 楽しく作って楽しく食べたら…

神戸市のシルバーカレッジ3年生とのグループ学習の発表会がありました。
その席で司会の男性からすばらいメッセージがありましたのでご報告します。
【私は夢中で仕事をするあまり家を省みませんでした。会社を引退し、新しい私自身を作るためにシルバーカレッジに入学しました。
経験のない調理を通して私がどう変われるのか不安と期待で一杯でした。ちなみに料理は全く出来ませんでした。
あれから3年を経て今、私は自立した自分を見ています。
以前、家内は出かける時は私のために、料理を作っておいてでかけていました。やがて食材を買って出るようになり、今は「あと40分くらいで帰るわ」という電話をしてきます。時には横に座ってビールを飲みながら「何が出来るのかしら」とニコニコして待っていることもあります。
料理は楽しんでやれば苦になりません。誰かに食べてもらいたいという思いはやる気を起こします。
私は今、掃除、洗濯はもとよりゴミ出しも出来るようになりました。以前より健康になったと思います。何より人にやさしくなりました】と。
私がグループ学習の授業をもって10年。
「あぁ、伝わったんだ……。」と涙がこぼれました。料理を通して暮らしの能力が身につき、今日が楽しいと日常の大切さを思ってくださればと願いつつ料理を共にさせていただきました。
この10年間が素敵に色づけされました。

平成18年2月15日


NO.53 今年度を振り返って

平成17年度が終わろうとしています。そして新しい年度を前にいろんな企画が生まれようとしている時でもあります。
振り返ってみて、読売新聞は“男の快適キッチン学”で1年間、初心者の男性記者と実際に料理を作って記者自らが記事に。なかなかいい仕上がりになっていました。
NHKの関西ニュース一番の“知っ得一番”では生放送。お医者さんと毎月テーマ食材を決めて健康にいい食べ物を提案。
NHKきょうの料理は春からも続きますが、“お父さんの台所塾”で初心者の男性のための料理講座を。これがうれしいことに好評です。
カスピ海ヨーグルトのフォーラムや、キリンビールのホームページ作り、そしてイベントでは大勢の方々と料理をしました。
阪急百貨店では白井操のごちそう弁当を売り出し、阪急オアシスでは小さなおかずも。
シルバーカレッジ男性卒業生が男性初心者に料理指南をするのをサポート。これは事業化しました。
新刊は講談社から「図解めんどくさいをなくす台所仕事事典」。うれしいことに増刷中です。
又、講演会はいろんな所からお声をかけていただきました。4月は16・29・30日静岡でリビング静岡主催の講演会です。皆様お出まし下さい。(詳しくはまもなくお知らせのページにて掲示いたします。)
いやぁ~まだまだ書き足りないけど、17年度も楽しく作って楽しくお仕事が出来たことに感謝です。

平成18年3月20日


NO.54 お父さんの台所塾が好評です

うれしいことにNHKのきょうの料理「お父さんの台所塾」が好評です。
外国では男性が料理を作って暮らしを立てることはそんなに特別なことではないようですが、日本では特に高齢の男性、そして今50歳を迎えたくらいの男性の多くは台所に立つことが非常に少ないようです。
あと10年もたてば、「へぇ~そんな番組があったのね」と言われる時代がきているのでしょうが、今は番組になる程です。
 去年の10月から出演していただいていた山口さんは実はウチの生徒さん。
会社を卒業されて陶芸をされ、いつかご自分の作った器に料理が盛れたらと願って入門されました。
始めは、包丁を持つのもやっと。玉葱の皮もどこまでむいたらいいのか分からない状態でした。
それが、なんと番組でもご覧になったように楽しそうにチャンチャンと段取りよく作業をこなされるまでになっています。
そしてついに、番組の最後にご自分の焼かれたお皿に野菜を美しく盛られたのです。
うれしさは私にも伝わってきます。
夢が叶う瞬間に立ち会えた私はラッキーです。
5月のNHKきょうの料理の放送は18日(木)です。ご覧くださいますか。

平成18年4月25日


NO.55 今さら聞けない料理の基本

こんなこと恥ずかしくて人に聞けないってことを書いて下さい。
という依頼を受けて始まった毎日新聞の「今さら聞けない料理の基本」にお便りをたくさんいただいているようで恐縮です。
にんにくの1片と生姜の1片はどれくらい?
適宜と適量、少々はどう違うの?
私も思わず改めてウチの計りにいつも自分が目安にしている分量のものをかけてみたりしています。
自分の料理のレシピの解説・・・という不思議な文章に初めは戸惑いましたが、これが段々おもしろくなってきました。
読者と著者の間を取り持ってくれている新聞に感謝します。
雑誌や本のレシピを書いていると、丁寧に手を抜かずに書いているものほど、作る気がおきない。文字が多くては本が売れないと言われ・・・。
じゃあどうすればと思ってしまうのですが、やっぱり端折った文章では伝わらなかったんですね。
料理離れがひどくて聞ける人が周りにいなくなったのかな?なんと寂しいことです。
一度、質問にお答えする特集の講習会を開きましょうか・・・なんて考えています。

平成18年6月13日