白井操クッキングスタジオ

料理研究家・白井操の神戸発レシピやエッセイがたっぷり!料理講習会のイベントや主な著書なども掲載中。男の料理や食育、シルバーカレッジ情報も発信中。

白井のエッセイ

NO.76 今年の阪急のお中元のカタログが完成しました。

今年の阪急のお中元のカタログが完成しました。今回は長崎の波佐見(はさみ)焼のすてきな器が仲間入り。私自身どれを贈ろうかと迷ってしまいます。食べ物は出来るだけナチュラルなものをご紹介したくて、永年おつき合いをさせていただている所や、新たに食べて感動したものなどを選ばせていただきました。出来ればどれも召し上がっていただきたい、私のお気に入りです。体にやさしいものを作る人は、取材をさせていただいてもそーっと伝わってきます。不思議ですね。そして本当においしい!お人柄のままです。但馬の牧場では、つくしを摘みました。持って帰って春に毎年つくる砂糖菓子を作ったんですよ。美しいでしょう・・。レシピも掲載しますので是非来年、作ってみてくださいね。

今年の春、新たにはじまる楽しい企画を2つお伝えします。一つ目は読売新聞web版(関西版)での新連載です。料理を楽しむアイデアが盛りだくさんの内容になっています。Web紙面でお伝えしきれなかったこぼれ話など、これからこのHPでご紹介させていただきますね。今後は皆さんに参加いただけるイベント企画などもご案内できそうです。お楽しみに・・。もう一つはNHK総合「ぐるっと関西おひるまえ」(関西だけの放送です)。月一回、旬の素材を使って、家族の誰もが料理を気軽に楽しめるレシピをご紹介します。こちらは公開生放送ですので、スタジオでご一緒に楽しんでいただくこともできますよ。どちらもご覧いただければ嬉しいです。

平成20年4月12日


NO.77 5月15日の朝いよいよ60歳。還暦ってもっと

5月15日の朝「いよいよ60歳。『還暦』ってもっと年を取ってるって思ってた。」と自分に話しかけていました。
近頃周辺を見回すと、昔から・・・というか私が若い頃から年寄りの方は大体亡くなり、若い時の姿を知っている人は年寄りの姿になっておられます。が、その速度がとてもゆっくりなのです。
そりゃあ、自分も昔の写真に出会うと(10年以上前の雑誌の中でニコッと笑っている顔の若いこと。)何故か「わぁ!若い」と言いながらなんだか恥ずかしい。ふと、どっちが恥ずかしいのかな?昔、それとも今の顔?なんて、人間の思いは複雑ですね。

サラリーマンとして勤めあげた方にとっては定年退職の日でもあります。戦後を駆け抜けた団塊の世代はまだまだパワフル。退職なんてもったいないような気もしますが、余力のあるうちに終わるからこそ、その後の人生がより深いものになるんだなぁと、そう思わせてくれる人にもたくさん出会いました。

「定年がなくていいですね。」と、よく言われます。私の仕事のように自分のプロフィールがいつも側にあって、歩いている道が確認できるのはいいことかも知れません。定年がないということは、自分で終わりを決めなければいけないということでもあるのでしょう。自分にできることをよく見て、謙虚に、でも楽しく私らしく仕事ができたらと思います。「やめるのにもってこいの日」まで。

平成20年6月3日


NO.78 読売新聞のウエブサイト・白井操のEnjoy Cooking

~近頃出会った大ヒットで本当に美味しかったのです~

読売新聞のwebサイト「白井操のEnjoyCooking」の中にも出てくる、”うるか”の話です。
何人かの方に聞かれるのでお答えします。

うるかは鮎の腸の塩漬けです。 ほんのり苦味があって酒肴の珍味。
私はおみやげとして瓶詰めを買って帰りました。宿屋では八寸として大根の薄切りの上に乗せてあっただけなのですが、この美味しさは器と大根とうるかの出会いが6月のその日の雨ともぴったり合って、「あっごちそうってこういうことなんだ」と思った次第でした。

平成20年7月24日


NO.79 池坊由紀さんは華道家元池坊の次期家元。雑誌の…

~お花と料理~

池坊由紀さんは華道家元池坊の次期家元。雑誌の対談のため、私のキッチンスタジオにいらっしゃいました。
毎日お忙しくご活躍されていらっしゃるので、お花と料理のコラボという企画に時間は大丈夫かなと案じていましたが、その日はゆっくりしたスケジュールをいただいて、スタジオにあったかい、ふんわりした時が流れていました。
お花を生けられる時の豊かな表情、お料理をなさるときの楽しげなお顔、私にとっても、さわやかなお人柄に魅せられたひとときでした。
私もお花は料理と同じくらい大好きなんです。

平成20年8月6日


NO.80 忙しかった九月が終わります。巷では食の安全が…

忙しかった九月が終わります。巷では食の安全が問われる事件の多かった日々でした。以前から私の仕事の依頼に「体にやさしい」の一文が入ったものが多いのですが、近頃はより鮮明になっています。
ところで、なんでそんなに忙しかったかというと、まずは、阪急のお歳暮カタログの撮影。ロケ先の豊岡では、コウノトリの飛ぶ姿を見て感動し、そのエサ場でもある、お米の実る田んぼで、農家の皆さんと写真を撮りました。そして、西宮北口にオープンを控えた阪急百貨店の、白井プロデュースのコーナーの準備も進めています。
いつものNHKのBKでの生放送「ぐるっと関西おひるまえ」に加えて、今月は「きょうの料理」テキスト12月号の撮影もありました。特集記事で放映は12月3日4日です。
夏休みも終わり、シルバーカレッジの授業も始まりました。先日、恒例となった「瓢亭」の高橋先生の出張授業のお手伝いをさせていただき、丁寧に説明くださる姿に、学生さんと共にうれしいひとときをすごしました。
他にもレギュラーの読売新聞のウェブサイトの記事や、朝日新聞発行の雑誌クラリスの撮影、阪急キッチンエールのカタログ、東洋ナッツ、カスピ海ヨーグルトの冊子撮影などなど・・・。キリン関西HPのイベントでは三田で子供たちと稲刈りをさせていただきました。生まれて初めての稲刈体験、楽しかった!
講演は相変わらずあちこちで。園田では日本の食の再生への道を皆さんと一緒に考えました。乳業協会では食べ物が教えてくれる色々な場面での気づきを通して、生きている日常茶飯事の感動、そして、カスピ海ヨーグルトメニューについて話しました。初秋の風と共にかけぬけた9月、さあ、秋本番!新米が届きました。元気、元気・・・。

平成20年9月29日