セミナーレポート 2018.2.9 フジッコ株式会社 取締役 北島幹也さん
2018/2/17
とろろ昆布から始まって58年、昆布はもちろん、おまめさんやカスピ海ヨーグルト、おかず畑など数々のヒット商品で売り上げを伸ばすフジッコ株式会社の取締役 北島幹也さんをゲストにお迎えしました。数ある人気商品の中でも一番の売り上げを誇るのが「おかず畑」などの惣菜商品なのだそう。「寒い日が続いてインフルエンザも流行ってますね。パック入りの和惣菜などは、体調を崩した時やいざという時のお助けもの。ピンチの時の家族を支える大切な一品が手軽に作れます」と白井。売れ筋の「たけのこの土佐煮」に豆腐やしめじを足して、とろろ昆布の旨みを生かしたアイデアレシピをご紹介。
試食は「焼き野菜の豆入り豚生姜味噌添え」「合わせ昆布にぎり」「メープル風味の金時豆をトッピングしたカスピ海ヨーグルト」の3品。自宅でもこの味わいを楽しんでいただけるようにと試食に使用したフジッコ製品をまとめてお土産にもご用意くださいました。
「昆布はもともと繊維質が多いのですが、昆布を削いで作るとろろ昆布の『純とろ』は、透ける程薄くて0.02mm。ここまで薄いと細胞膜が壊れているので、水溶性の食物繊維も溶け出しやすくなっています。その水溶性食物繊維であるアルギン酸が腸内の脂肪の排出を助けるということで、だいだい3年に1回ぐらい健康番組に取り上げられ、ブームがきて売上が伸びるという周期があるんですよ。」「私もとろろ昆布はもっと広く使われたらいいなとよく思いますね」とうなずく白井。
免疫細胞の60%は腸にあり、腸内環境を整えると免疫力も上がると北島さん。「豆はゆでると食物繊維が増える性質を持ちます。ヨーグルトと一緒に食べる白井先生のレシピはまさに『腸活』にぴったり。ヨーグルトには生きた菌を腸に届けるプロバイオテクスと、生きてはいないが腸で善玉菌のエサになるプレバイオテクスの二つがあり、腸でしっかり役に立つんですよ。」「乳酸菌も昆布も野菜も豆も、私たちの腸の活性化に欠かせない大きな仕事をしてくれるんですね。商品に込められたメッセージを感じますね・・・」。
「・・・ところで、カスピ海ヨーグルトってどれぐらいで種菌を新しくする方がいいの?」と白井。「茶色っぽくなったり、粘りがなくなったり、水が出たりすると別の菌が入ったサイン。心配な時はお客様相談室にお気軽にお問合せください。目安として1か月に1回ぐらい種菌を新しくされることをお勧めします」。「昔に比べて煮豆の甘さも柔らかくなりましたね。」「はい、嗜好のトレンドを反映して、昆布や惣菜商品の塩分もどんどん低くなってきているんですよ。」「へぇ~!」と話題は広がります。
会場からもフジッコ商品への色々な思いが寄せられ、多くのファンの存在に人気の高さを改めて感じるセミナーになりました。(文:土田)