それは朝早くからスタジオで試食を準備して、セミナー会場へと向かう車に乗り込もうとするときでした。「わぁ！きれいだよ、紫の花。ほら、今日がイチバンきれいに咲いてるんじゃない？」と先生。ふと見るとスタジオの玄関脇のヤブランが地味な花をいっぱいに咲かせるけなげな姿。「今、この時を撮ってあげようよ」という言葉におされ、パチリ。「この色って秋よねぇ」。
朝からドタバタして忘れてました。どんな時も素敵を見つけるアンテナは大事･･･。先生からプレゼントされた小さい秋です。

満開の桜も素敵ですが、スタジオの庭も、春の花が咲きそろって、今見ごろなんです。今日もぽかぽか陽気を浴びて、生き生きと咲いています。

スタジオを訪ねて来られて、庭を眺めて「いいですねぇ、いやされる･･･」と、ひとときぼーっとされる方、とっても多いんです。
「お花には、そういうチカラがあると思わない？」と先生。
優しい色、かわいい形、ほのかな香り。いろんな花からふんわりと立ち上る不思議なパワー。庭を眺めたり、花壇のそばを歩いたりするだけで、その気配に知らず知らずに癒されています。

ある日の料理教室。人生の区切りを迎えたメンバーの一人にプレゼントしたのは、庭の花を摘んで作った世界にひとつだけのブーケ。花を摘む人も、ブーケに仕立てる人も、みんながワクワク。大事そうにブーケを手にする彼女のなんとも言えない幸せそうな笑顔。花のチカラでうれしい春の日になりました。

 

スタジオのお雛様、今年は賑やかで楽しそう！
段飾りから抜け出して、オーケストラかパーティーか。
「一緒に春をお祝いしましょう！」と誘われるような気持ちになります。

このお雛様は先生のお母さまが手づくりして
お嫁入りの時に持たせてくださったそう。
あれ？よく見ると、お道具をもってないお雛様も･･･。
傷んだお道具やほころびがあるお雛様は、ただいま修理中とのことで、
「全部揃ってなくても、これなら寂しくならないでしょ？」
となんだか嬉しそう。

そんなワケで今年はこんな風にお雛様を楽しんでいます。
お雛様への思いは東洋ナッツＨＰ「白井さんのおいしく楽しいナッツkitchen」内の
エッセイ「あのねぇ」に綴られています。併せてごらんくださいね。（3月上旬更新予定です）
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