白井操クッキングスタジオ

料理研究家・白井操の神戸発レシピやエッセイがたっぷり!料理講習会のイベントや主な著書なども掲載中。男の料理や食育、シルバーカレッジ情報も発信中。

操発スタジオ*トピックス

西宮阪急のセミナーの温かなひととき

2012/8/1 

西宮阪急でトークショーを始めて秋で4年になります。様々なゲストをお招きして、開業以来毎月第二第四の金曜に午前10:15~11:15、よく続いているな~と思いながらも、毎回気持は新鮮で私自身わくわくしています。
「どういう風に人を探すの?」とよく聞かれるのですが、この仕事をして30年も経つといつの間にかお出会いした人の数も増えて、出ていただきたい方が次々と思い浮かびます。いつも考えるのは、会場で聞いてくださっている方に、どういう風にその方をステキを伝えようかということ。幸い出てくださる方の多くが親しくしていただいている方か、親しい方からの紹介なので、1時間という短い時間とはいえ、毎回すぐにエンジンがかかり、あたたかいムードになります。これは受け止めてくださるお客様の笑顔のお蔭です。ここではゆったりと時間が流れるように感じます。
先日も素敵なセミナーでした。ゲストは添加物を使わないことで有名なキムチの星山さんご一家。今回は料理の先生でもある明香さんにチャプチェとチヂミの作り方を教えていただき、会長であるお母様と専務のお兄様に応援をいただきました。
チャプチェは9種類もの具をそれぞれ別々に炒めて味を調え、湯がいたさつま芋の春雨で和えるのですが、丁寧な分本当にやさしくおいしい味わいでした。
毎日のように韓国との問題をニュースで聞いている最中のセミナーでしたが、「私の資金は500円。それを元手に初めて白菜のキムチを売って、そのお金でまた仕入れて、また作ってを繰り返し、50年夢中で過ごしました。人の口に国境はないのに・・・」と言われた間もなく80歳を迎えられる会長のオモニ(お母さん)の言葉はみんなの心に残りました。生の人の声と笑顔が行き交うセミナーだからこそ、参加してくださる方にそのままの思いが伝わるんでしょうね。
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兵庫県内の優れた食材を紹介する会

2012/7/1 

神戸新聞ブッククラブの主催で、試食会付きの兵庫県内の優れた食材を紹介する会をさせていただきました。会場は神戸中央市場にある調理室。昨年上梓した「五国豊穣 兵庫のうまいもん巡り」の取材の苦労話や楽しさを、神戸新聞論説委員の辻本一好さんとともにトークショー形式でお伝えしました。
定員48名ところ、募集に応じて下さったのは2日間で250名。このイベントを通して皆さんの兵庫の食材の魅力が伝わると思うと、少しでも大勢の方に参加をしていただきたくて、皆さんと料理を作る講習会形式をあきらめ、定員を増やし80名参加いただける試食会に。調理台を播磨・但馬・丹波・摂津・淡路の五国に分け、それぞれの調理台ごとにその地の特産品を使った料理を並べ、味わっていただくことにしました。ご飯は三田・豊岡のお米を炊き、黒豆と梅酢を使ったピンクのご飯も用意しました。
JA兵庫六甲からは地元の野菜やお米を、JAみのりからは播州百日鶏を、他にもハリマ王にんにく、市場の漁協から鯛・スズキ・タコ・ちりめんじゃこ・いかなごの佃煮も提供していただき、キリンビールのおみやげも。さらに北村わさびや雪姫ポークなどもお安くしていただきました。
会場からたくさんの質問も出ました。お声をたくさんいただいたので、その時のレシピのをご紹介しましょう。兵庫県の豊かな食材も消費者あっての生産者です。生産者のまじめな思いがたくさんの方に伝わって私もうれしかったです。
白井 操

◆メニューとレシピはこちら
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兵庫の食材を見て聞いて味わう!白井操のトーク&ランチのメニューとレシピ

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久米島の海人(うみんちゅ)小橋川共正さん

2012/5/1 

249stadiotopicsご無沙汰している間に5月になってしまいました。今日は久米島の海人(うみんちゅ)小橋川共正さんをご紹介します。那覇からさらにプロペラ機に乗って30分。台風がきているとかで、飛行機の揺れること!すーっと上がったら、ひゅーっと下がっていく中、皆おとなしくひたすら無事着くことを祈りました。
久米島の天然のもずくが獲れるのは4月から6月。特に4月5月の新芽のおいしさは格別と聞き、漁の船に乗せてもらうため、久米島を訪れたのです。
岸壁で迎えてくださった小橋川さんは笑顔が素敵な漁師さんです。このもずく漁はアルバイトのようなもの。本業はマグロや伊勢エビを獲ってるんだと言われるのですが、地元の方同志でしゃべっていらっしゃる言葉はチンプンカンプン、全く分かりません。『カランナーヒティミティムン』は『朝ごはん食べた?』、『お酒飲む?』は『サケノムンナー』、『カメカメ』は『食べなさい』。共に食事をしながら教えていただいた言葉です。 手摘みしたもずくは本当に新鮮でおいしい。沖縄の空港でもよく見かけますが、ことのほか久米島のは太くてしゃきしゃき。山の湧水が海に流れているので、年中水温が安定し砂地であること、海の透明度がよく、お日さまの光が海底まで届くことなど、条件が重なって栄養満点のすばらしい天然もずくができるのだそうです。
いやぁ海の男はかっこ良かったです。阪急の青カタログでご紹介しています。青い海の中で立ち泳ぎをしていらっしゃる小橋川さんに会ってください。

白井 操