白井操クッキングスタジオ

料理研究家・白井操の神戸発レシピやエッセイがたっぷり!料理講習会のイベントや主な著書なども掲載中。男の料理や食育、シルバーカレッジ情報も発信中。

操発スタジオ*トピックス

料理教室のこと

2013/1/28 

「料理教室はしてないんですか?」こんな質問をよくしていただきます。「新しいクラスはとってないのですが・・・。」とお答えしているのですが、段々いつまでもこれではいけないなと思うようになりました。このたび新聞やテレビ、ラジオ、雑誌、カタログなどで発表している料理を住吉山手のスタジオで講習させていただくことにいたしました。
今までお受けしていなかったのは、受けていただく方に実習なしではつまらないだろうなと思っていたのと、自分の今のスケジュールでは申し込んでくださる全員の方にゆっくり味わっていただける時間をとるのがむつかしいなと思っていたからなのですが、ある企画でキッチンスタジオのバックヤードであらかじめスタッフが準備しておいたものを途中差し替える方式を採用したところ、なんとか楽しんでいただけることが分かりました。私が講習させていただいたものをすぐに召し上がっていただくというスタイルです。
季節の兵庫県下のあるいは全国からコレというおいしいものを取り寄せ、目の前で幸せを分かち合うというところでしょうか。申し込みはNPOフィールドキッチンが受け付けます。

(注)セミナーは毎回、会員への告知を優先して行います。HPでの告知は今しばらくお待ちくださいませ。

白井 操

この一年を振り返って

2012/12/28 

一月の手帖からこの一年を振り返り、あっという間に過ぎ去った時間を思い返しています。毎年1月はじめの金曜日は、恒例になっている瓢亭の高橋先生をお迎えしての西宮阪急のセミナー。一月中旬には、今治にお中元の撮影に行きました。いくつかの雑誌はこのころ既に4月号の撮影です。思えば1月に放映された「きょうの料理」は、去年の秋にはテキストの撮影は終了していました。こう考えると、私のような仕事をしていると、常に数か月先の季節を追いかけ、自分の暮らしはバタバタと後から追いかけ、あっという間に季節が通り過ぎて行ってしまいます。
毎年ふと気づくと5月の連休になり、中旬に誕生日が過ぎて、また一つ年を重ねるのです。年中行事のように、年に1回か2回のペースで「きょうの料理」の撮影があり、2か月に1回のNHKのラジオや神戸局制作の兵庫の食材の番組を作り、月2回の阪急のセミナーとレシピ集の撮影、フィールドキッチンや兵庫の食材の紹介イベント等々・・・。この1年よくぞ元気に過ごさせてもらってきたと感謝で一杯です。
そんな中、今年こそはと、時間をやりくりして出かけた、秋のボルドーへの旅は感動でした。ぶどうの収穫前に訪ねたそれぞれのワイナリーで食べさせて戴いたぶどうの深い味わい。おいしかったぁ~。列車から見るフランスの畑には広告物がないこと、空が青く高く飛行機雲がやたらに目についたこと・・・。都心からちょっと離れたら、そこは国を支える農作物の畑で、その緑がいかに美しく豊かな力を思わせたことでしょう。
そして、日本に帰ってあらためて兵庫県の食材の豊かさに今一度感謝した旅でもありました。日々の暮らしの楽しさをもっとゆっくり味わいたい。新しい年は一日をもっと大切にしよう・・・。余りの忙しさを反省し、そんなことを思います。287stadiotopics

☆写真左:NHKラジオ『土曜ほっとタイム』12月22日の様子
☆写真右:ラジオで紹介した『ブロッコリーのえびドレッシング添え』⇒レシピはコチラ288stadiotopics

写真左・右とも:フランスボルドーにて

9月10月を振り返って

2012/10/31 

猛暑の名残もおさまりきらない秋口に、阪急百貨店のお歳暮の青いギフトカタログの撮影で今年も日本のあちこちに行っていました。種子島や長野ではまだまだ日差の強い畑でおいしいお芋や人参を引かせてもらいました。いずれも人の手がよく入ったいい土でした。神戸・丹波篠山・京都・奈良・金沢・静岡・博多・新潟と各地に作り手の方を訪ねました。このカタログ40万部も発行されているんですって・・・。体にやさしい製品を作っていらっしゃる方たちのメッセージが全国の多くの方に伝わるといいですね。どの写真も思い切り笑っている私の顔、嬉しそうです。
阪急百貨店が7年の歳月をかけたリニューアルも一部を残していよいよ二期棟オープン。2000人の方たちが並んで待っておられる様子がテレビのニュースで流れていました。私は10月24日のプレオープンのご招待日にキッチンステージに立たせていただいたのですが、いやぁもう凄いです。子供の頃に感じたあのデパートのワクワクが全館あちこちにあふれています。11月21日のグランドオープンには仲良しの南光さんとトークショーがあります。また本店にも無料の『カラダにやさしいレシピ集』が置かれることになりました。併せて私がレシピ集の中でご紹介している商品が置かれている小さなコーナーもあります。ぜひ本店にも足を運んでくださいね。
ワクワクつながりの話題をもう一つ。あまから手帖・門上さんの還暦祝賀会があり、大阪のホテルに、関西の有名な料理人とシェフが腕をふるう31の屋台が集結し1200人分の料理が用意され、全国からご縁のある人が集まりました。収支残はキッチンカーの活動に寄付されるとか。年1000回の外食をこなされる門上さんは、まさに体を使って食べ続け、おいしい!を追求されています。当日は会場一杯に、食欲と笑顔のエネルギーがあふれ、みんなの見事な食べっぷりに、びっくりでした。
秋の味覚も楽しみました。神戸の中央卸売市場の『中央市場の料理教室』で市場のプロおすすめの旬の鮭ときのこを堪能しました。当日会場には50人程の人が集まり、料理を作りおいしく体験しました。『市場の料理教室』の代表石原さんの楽しい呼びかけに、私もつい誘われるのです。何故か”調理実習”と付くと人が集まりにくいと聞きます。こんな楽しい作業、私たちだけにとどめておくのはもったいない。同じ釜の飯・・・とはよく言ったもので食べ物には本来、人をつなぐ力があるのです。人は「お金持ち」というだけで豊かな老後を迎えられる訳ではありませんよ。私は年を取れば取るほど「友達持ち」が豊かだと思うんだけどなぁ。さぁ男性も女性も、キッチンから始まる友達の輪に乾杯!274stadiotopics