白井操クッキングスタジオ

料理研究家・白井操の神戸発レシピやエッセイがたっぷり!料理講習会のイベントや主な著書なども掲載中。男の料理や食育、シルバーカレッジ情報も発信中。

操発スタジオ*トピックス

今年の秋、本が出ます

2014/5/20 

今秋に出版される本の撮影に大忙しです。
阪急阪神百貨店で5年半作り続けたレシピ集も100号をこえ、打ち止めとし、そこでご紹介したカラダに「やさしいレシピ」をベースに、各界で活躍される方たちとのとっておき話を、桂南光さんと対談形式で展開。今までお聞きいただいたことのない「へぇ~・・・」が続出のおしゃべりです。
人はご飯を共に食べることで、心が打ちとけ、親しくなります。その時が楽しければ楽しいほど、仲良くなれるのです。ご飯の力を思いっきり感じ取って欲しい、不思議なエネルギーをもらえる本になっています。 今年の秋は南光さんとの楽しいイベントも計画中。どうぞお楽しみに・・・。
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『パリのうふふ・・・を操さんに』に寄せて

2014/1/1 

新年から始まる新コーナー『パリのうふふ・・・を操さんに』では、パリに住む年下の友人とのメールの往復書簡を通して、パリの街を歩きながら「へぇ~そうなんだ」ワクワクする気分をおすそ分けして行こうと思います。
彼女の名前はひろみフォンテーヌさん。北海道出身の可愛い(実際とても54歳にはみえない)女性です。夫のジルさんとは14歳違いの大の仲良し夫婦。パリに住んで23年になります。
ひろみちゃんを紹介してくれたのは、布の花の作家で先ごろパリで個展をした佐藤悦枝さん。20年前のアパレルの世界でキャリアを積み。憧れのパリで生活を始めた若い日のひろみちゃんを知る女性です。
ひろみちゃんに簡単に私たちの出会いの経緯を紹介して・・・とメールでお願いしたらこんな返事が・・・。

『去年(2012年)9月末、パリのホテルで悦枝さんが操さんを紹介してくれました。
あの笑顔・・・、み~~んなをあったか~くつつんでくれそうなあの笑顔、参りました。
(後で聞いたらジルさんもそうだった。笑顔に言葉はいらない・・・ね)
会った時間は15分くらいだったと思うんだけれど、操さんのことが大好きになりました。
そして12月日本へ行った時、神戸のスタジオで晩ご飯をごちそうしてくれました。
おいしくて楽しくて感動のおもてなしでした。
今年の9月、パリのアパートに操さんを晩ご飯に招待する予定だったのに私たちの急な日本行きのために中止。
今度ぜひ来て下さいね。』

そんなわけで、2年前、悦ちゃんと一緒にジルさん、ひろみちゃんを招待し、友情は始まりました。ひろみちゃんは私がフランスの人々の暮らしに抱いていた小さな『謎』を次々と解決、その夜は「へぇ~」が満開のご飯大会になりました。
その時に持ってきてくださったオリーブオイルがあまりにおいしくて、普段そんなにオリーブ油に興味があったわけではないのだけど、かつおと昆布の和食にトマトのグルタミン酸が親戚のように寄り添い旨味を共有して間を取り持つのが、小さじ1杯の生オリーブオイルの力を実感。そのオリーブオイルはジルさんのお兄さんご夫婦がプロヴァンスモサンヌで作っておられる優れものでした。
特に今年は9月に私がパリに行ってフォンテーヌご夫婦とは一層仲良しに。
ジルさんが函館に住む最愛のお母さんを亡くされたばかりのひろみちゃんをやさしく包むその様子は愛にあふれています。日本の男性よ、言葉で表現できることがどれほど周りの空気を優しくすることでしょう。ウーム・・・。
続きは新コーナーでどうぞ。⇒こちらをクリック377stadiotopics

パリに咲いた花

2013/10/4 

友人の佐藤悦枝さんがパリで個展を開きました。テーマは「風に吹かれて」。ヨーロッパからやってきた布の花の文化は、当時18歳だった高校生の彼女の心を魅了します。きっかけはトアロードのマキシンの帽子店を飾っていた布を染めて造られた帽子の花との出会い。思わずドアをあけ店内へ。親切なお店のご主人の紹介で本格的に習い始め、それから50年。立派にオリジナルの花を咲かせ、実りました。
私が悦ちゃんの花に出会ったのは17年前の展示会。そのたたずまいにびっくりしました。彼女の造花は摘んだらすぐにしおれてしまうよう。やさしく繊細で風に揺れます。
「私の夢はパリで個展を開くこと」彼女から何回かこの言葉を聞きました。この秋、夢は叶ったのです。レセプションには100名以上がかけつけ大賑わい。フランス人の心にも彼女の世界観が伝わったようです。「いいよ、応援する!」と言ってから私の中にも日本人としてのささやかな思いが生まれ、小さな花ひとつひとつと丁寧に向き合い、大きな空間を創っていく彼女の姿と重なっていました。当日は涙があふれてきました。悦ちゃんおめでとう!大成功です。361stadiotopics