白井操クッキングスタジオ

料理研究家・白井操の神戸発レシピやエッセイがたっぷり!料理講習会のイベントや主な著書なども掲載中。男の料理や食育、シルバーカレッジ情報も発信中。

スタッフ便り

冬瓜

2009/9/11 

098touganスタジオの玄関にドーンと鎮座するのは冬瓜です。写真では分かりにくいのですが、高さ50cm、直径30cmほどの大きなものです。桃太郎ならぬ瓜太郎でも生まれてきそうな完熟もの。冬瓜には小さなトゲが沢山あって、むやみに触るとチクッときます。そのため痛くないように白く粉をふいているように見える部分を除いてから出荷するのだそうです。お店で売られている冬瓜は緑色をしていますよね。冬瓜はスイカと同様に80%以上が水分。それでも夏に収穫したものが、冬まで美味しく食べられるのは、この丈夫な皮が中身を守っているから。夏野菜だけど、冬まで美味しいから「冬瓜」。先生にこの話を教えてくださった武田薬草園の案内の方は、実際に冬に冬瓜を食べてみたのだとか。お味もよくて、その名の由来に納得されたそうですよ。

花みょうが

2009/9/3 

スタジオの花壇の裏の木陰にひっそりとある「みょうが園」・・・・とはレンガで囲んだ直径1mぐらいの円の中にみょうがをいくつか植えている小さなスペースのこと。晩夏のある日、スタッフの一人が保湿のために敷き詰めていた落ち葉を注意深くかき分けると、すでにみょうがの先から白い花が咲いていました。清楚で小さなゴクラクチョウといった風情でしょうか。遅まきながら花みょうがの初収穫です。ご存知の方も多いと思いますが、私たちがいつも食べているみょうがは花蕾。こんな風に茎の根元や地面から直接蕾つけるとこの時初めて知ってビックリ。水遣りしながら、早く付かないかなと茎や葉ばかり観察していたので、ちょっと意表をつかれました。ちなみにみょうがを薬味として切ったらしばらく水に放ってザルにあげるとふわぁとしていいですよ。097hanamyouga

天草晩柑(あまくさばんかん)

2009/8/28 

毎年、袋田さんが初摘みから順に送って下さる天草晩柑。
7~8月に収穫される天草晩柑は、口に含むと甘すぎず、酸っぱすぎず、水分いっぱいで・・・夏の乾きを潤す「癒しの天然水」とも言われる逸品です。「日本のグレープフルーツね」とおいしそうにほおばる先生。なんと14~16ヶ月もの間、木に成り続け、この晩柑を収穫するころには、同じ木に来年収穫される緑の実が成っているという不思議な光景が見られるそうです。見た目が良くないのは薬を使ってない証拠。みずみずしくて、皮をむくときからパツッと心地よい手ごたえを感じました。
096akusa